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【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/いさな(ADITION)

■アシスタントの未来の礎になれればいい

―アシスタントに対しては、どんなスタンスでいますか? 彼らのため、彼らの育成を主に思っているのか。自分についてこいとガンガン進むタイプなのか。
いさな「前者です。後者はキモイですね(笑)」
―なんかイメージ的には後者っぽく見えるけど。
いさな「身内にはそんなことないですよ。けっこう面倒見は、自分で言うのもあれですけど、本当はめっちゃ見ているつもりです。時間もさいていますし」
―練習にはつきあっているんですか?
いさな「今はそんなにないです。でも4月とか、やっぱり最初に叩き込むときには。はじめに何をしないといけないかとか、これをしておけばいいかとか、まず技術自体が分からないので。それはずっと教えていました。今は営業で一緒になって技術ができるので、あとはもう自分でモデルを呼ぶ力だなと。つきっきりすぎるのも彼らの成長ためによくない、今はその時ですね。まず自分で考える力をつけてほしい」
―モデルをガンガンやるのは、やっぱ数をこなして得る実践が大事だってことですか?
いさな「数を打たないと意味ないですね。ウィッグ100体とモデル一体だったら、モデル一体のほうがいいです。髪質とか全然違うし。生えぐせも違うんだから」
―自分で専属をつけようかとなったときには、自分の中で色々整理できていた感じなんですね。
いさな「そうですねある程度」
―その先にどうなるといいな、みたいな未来像はあるんですか?
いさな「今のこの子たちが育ったときに、僕と関係ない環境に身を置くことになったとしても、僕の元にいたとしても、それはどっちでもよくて。
僕には恩師が二人いるんです。一人は専門学校の先生で、担任にもなったことない先生なんですが、尊敬していて、自分の中ですげぇ恩返ししたいなと思う人で。もう一人が大石代表です。僕自身がある程度考えている将来は、おそらく先生も大石代表とも別のところに身を置くことになるかもしれないですけど、でも自分が過去を振り返ったときに、「始まりって誰なんだろう?」と話すときには、その先生と大石代表のことを言うと思う……そんな人になっておきたいだけです。一人でも多く。今の彼たちが将来ほかのサロンに移ろうが、フリーランスになろうが、例えば振り返りするような取材にときに「始まりはいさなさん」っていう一言があるだけで嬉しいと思います。それだけのためにやっています。
自分が売れるためにアシスタントを育てたいとか、自分がお店やった時についてきてほしいとか、もちろんそれは思うことはあるんですけど、それより彼らがスタイリストになって羽ばたいたときに、「いさなさんがあって自分がいます」って少しでも思ってくれるといいかな。彼らのきっかけになるだけでいいです」
―以前のインタビューでは聞けなかった話ですね。
いさな「結局、自分で何でもできるかもって思うようになってきたからかもしれないですね。いい意味で。アシスタントがいなかろうが、周りのスタッフがいなかろうが、一人でもお客さんを幸せにできるっていうフェーズになってきたかもしれないです。自分の成長として、自立したのかなという。周りが消えようがお客様に対してまっとうするのは変わりがない、スタッフがいたり、アシスタント達が一緒にやることによってプラスアルファが生まれている、というところですね今は」

 

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