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【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/VeLO/vetica

■実体験で、考える力、提案する力、空気を読む力を養う

「今の美容師さんを見ていて本当に大変だなと思うことは、SNSは無視できないじゃないですか。あれって我々技術者からすると、技術力とは違う表現力になるから、大変な時代だなあとは思っています。技術だけがうまくてもお客さんが来てくれない、SNSはうまく流れをつかむチャンスも多い反面、ああいうアウトプットの表現だけがうまくて、それでいいのか? という疑問もあるし……そこをどうバランスとるかは、正直私たちも明確な答えはなくて試行錯誤しています。自分で自分なりのやり方、アウトプットの方法は何でもいいよとは言っていますが。
今はなんでもスマホで済んでしまうから、実体験じゃなくて、体験した気持ちになってしまうことって多いじゃないですか。だから自分の頭で考えるクセを……そこを大切に思っているチームでもあります。それが長く付き合える美容師さんの本当の能力、考える力、提案する力、空気を読む力を養うことになりますから」

■自分でエナジーをもって、ストーリーが見えている人は続けられる

「辞める人は、いろんな理由をつけて辞めていきますよ。以前は夜中まで練習が大変だったのがあったし、今の環境をちょっと逃げたいっていう感じですよね。自分が何者かになりたいみたいな方法論を自分で探せる人じゃないと、途中で道を見失いがちではあると思います。このままやっててもどうなんだろうと思っちゃう。ほかのサロンの話聞いて、休みの日にモデハンなんてやらされないよとか言われると、それがいいことに感じちゃうとか。でも、ちゃんと自分の中にエナジーを持ってる人は、モデハンをやって、いいモデルでいいデザイン出していることが、自分がデビューした時にも注目してもらえる、そんなストーリーが見えてる人はブレないですね。
もっとお金を稼げる職業で、簡単に見える職業っていっぱいあるじゃないですか? 実際はどの仕事でもそんなことないのに。結局は、どこのお店でもちゃんとスタイリストになって売れる人は売れるし、売れない人は売れないんですよ。やっぱり最終的には自分との戦いであるよね、と思います」

■それぞれの個性を発揮する環境と、育てていく感性がある

「よく20年続けられた理由を聞かれるんですが、さきほどから言っている、エナジーです。人から出る。それぞれのエナジー、個性を大事にしてきたから。私個人の話をすると、私は開運カットという、私のところに来ると運気上がりますよ(笑)と言っています。それは、お客様の自己肯定感を上げてあげたいっていう想いを表した言葉です。アナタはアナタだから魅力なんだよっていうのを、私は作るスタイルを通して伝えたいんです。私がカットするとすごいいいことあるよって言って送り出すんです。心の扉を開いてあげた状態で送り出してあげると、お客様も素敵になった自分自身を見ていいことあるかもと思ってくれるかなと。自分の身のまわりにそういう小さな幸せ、例えばきれいな花が咲いてるとか、今日食べたごはんがおいしかったとか、日常の小さな幸せっていっぱいあるじゃないですか。それをキャッチできる感性を、お客様にヘアカットを通じて伝えたいっていうのがあって。そういう小さな視野でいいので。陽のオーラって吸い寄せられるから。ハッピーパワーが私の個性、エナジーです。

他のスタイリストの高木は、デザインでいうと他のサロンの人は絶対やらないようなバランスのヘアに果敢にチャレンジするので、さぞかしエッジがきいてる人かと思いきや、実はものすご〜〜く空気読める人なんです。接客がすごい気が利く、お客様のかゆいところに手が届く。あれは全員ができることじゃない。やっぱ彼ならではということだったり。
というように、今までの話に全部繋がってくるんですが、個性ですよね。その人なりの個性。だから、マーケティングベースでたくさんの人をやっているサロンさんに比べたら、例えば売上とか人数で比べると負けちゃってるところあるかもしれないけど、この人だから来てくれてるっていうファンの数では負けてないと思います。その証拠に、コロナ禍でも数字が落ちなかったんですよ。スタッフが替えが効かないスタイリストになり始めているかなっていう感じがします。
それについては代表・鳥羽のプロデュース力を含め、それぞれスタッフをオートクチュールで育てていける環境や感性が備わっていると思っています」

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