TEAM MORIMOSHI /インタビュー in Winter「酸熱トリートメント」の真実
前回のインタビューのこのくだり。
―今の代名詞はなんですか?
森越「ウチは酸熱トリートメントですね。業界内では酸熱といえば、senjyu森越チームというふうに見られています。戦略的になりますが、チームでできる技術を量産しました。酸熱とか髪質改善とか、生えぐせ直しとか」
髪質改善はここ近年の美容界のホットワードになっているが、その中でも話題にこと欠かなくなっているのが「酸熱トリートメント」のこと。
その第一人者といわれる森越さんにもう少し深掘りをするとともに、独創的なこれからのサロン運営とビジョンをプラスしてお届けします。新しい経営スタイルを実現したsenjyuには、どんな未来が見えているのか??
――そもそもこの酸熱トリートメントに出会ったきっかけはなんですか?
森越「2018年に美容業界誌で特集が組まれたんです。僕はそれまでパーマ美容師としてこの雑誌に出ていて、編集長から「酸熱がきそうだからやってみないか?」と打診がきたんです。そこでこの特集に参加して検証を行ったんですが、僕はさらにこの雑誌が出てから半年間、独自で検証を続けたんです。パーマを治して髪が傷んでいるお客様に、半額くらいで実際に施術しました。その中にサミーさんがあったんです」
――いつからあったんですか?
森越「そもそもヨーロッパで使っていた「ブラジリアンストレート」というものがあって、それを商社が日本に持ってきたのが、2014〜15年とかそのあたりらしいんです。その時に手を挙げたのがサミーさんともう一社だったそうで、その時に初めてできたらしいです。そこがスタートでずっとやっていたサミーさんは、酸熱業界では先駆けであり、パイオニアと言われています」
――そもそもどういうものなのですか?
森越「簡単にいうと、髪の毛の中に新たな結合を作って、髪にハリコシを出すトリートメントです。酸性トリートメントを熱処理するので、酸熱トリートメントです。検証していく中で実際にお客様の髪がキレイになっていく過程を見て導入を決めました。その中でもサミーのものの効果が際立っていました。僕自身もそれから酸熱で名前が広がって、たくさんの種類の酸熱トリートメントの開発にも関わらせていただいています」
――メニュー化したのはいつからですか?
森越「2018年の9月からです。どんどん増えて2019年の7月には月間200人施術しました。料金は1万円です。長さは全部。うちは安いです。通常高いところだと2〜3万円とか設定されていますけど」
――お客様の反応がいいってことですよね?
森越「髪の毛にハリコシが出るんです。ダメージやエイジングで細くなっている髪に効果があり、それで毛が増えたように感じる方もいますし、いろんないいことがあります。お客様に説明するときは、髪にはSS結合があって、その内部のタンパク質が流失して髪の毛が細くなっていきます、そこに新しい結合を入れて太くするんですと。SS結合を鉄骨だとしたら、そこに木造の結合を入れていくイメージですと説明をします。結合を新しく入れるということです。結構すごいことです。おりしもカラーブームがあって、トリートメントが騒がれていた時期でもあったので、時流的にもマッチしました」
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