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【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/C・crew

🔳撮影をめちゃくちゃやる、見る。いつの時代も数をやることが大事

―2019年にお店ができて、新卒の採用状況は?
森田「翌年から採ってます。そのときは1人です。で、その翌年に3人、その次に2人。で、1人採って、今年は1人です」
―個性に重きを置くとなると、入ったらどういう教わり方をしますか?
森田「みんな好きな世界観があるじゃないですか、それをやろうって言ってました。お店でこういうのを作るけど、自分の個性はプラスしてやろうとは言ってます」

担当/KAITO(CHOKiCHOKi WEB『2024年ワタシの激推しスタイル』より)

―例えば、直近でデビューしたKAITOさんには何を教えてきて、どんなカリキュラムで育ってきましたか?
森田「彼が学びたいもの教えてきました」
―お店の中で決まったカリキュラム、ベーシックとか、そういう決まったやつはない?
森田「ありますよ。KAITOはデビューまで3年半くらいでした。普通にカットをやって、モデルをショートでもやって、デビュー。たぶん他のサロンとさほど変わらないかも」
―C・crewでは、ここに力を入れているとかは?
森田「撮影はめちゃくちゃやってますね。俺、結構バランス重視なので。先輩の上手なバランスをまず見ることと、それを復元すること。撮影で最終的なバランスとか、やりたいテーマとかスタイルを決めて、それに向かっていけばカットが上手になるっていう感じですね」
―へー、逆算的なアプローチですね。
森田「そのテーマ決めが大事なんですよ。テーマを決めて、例えばこの人をストリートっぽく仕上げますってなった時に、なぜストリートっぽく仕上げるのか。お客様のファッションがストリートっぽいから、じゃあ髪の毛もストリートっぽく持っていこうかっていう、導いてあげれるじゃないですか。その最終的な形が決まっていれば、カットが早いんです。このスタイルに持っていきたいから、ここいらないなっていうところをカット取ればいいだけの話。だから早いよって教え方をしています」
―それはある程度のベーシック技術がないとできないんじゃないですか?
森田「もちろんベーシックな技術も必要なんですけど、 ベーシックな技術ばっかりじゃ絶対うまくならないですよ。ある程度できるようになったら撮影です。そうしたらベーシックも上がってくるし、どんなジャンルにも当てこんでできるようになるし。だから俺の個人的な考え方は、どのジャンルもいけないとダメだとは思っていますね。ただ、それが今の特化型と言われてる時代に合うかって言ったら微妙なんですけど」

―それは理論化できるものですか?
森田「できないです。結構感覚なんで」
―そうですよね。いまの、いらないところ削れっていう話があったでしょ。じゃあ、どこを削ったら全体的にバランスがよくなるのかっていう見極めはどうすればいいですか?
森田「経験です。ひたすら見ろっていうんです。僕の施術だったりとかを見る。スタイリストに関しても、カラーとかブローとかを誰かに任せてでも違う人のブローに入ったりとか。日々のサロンワークも成長の場でもあると捉えています。スタイリストになってもその歩みをとめないこと。それで後輩にも次々と伝わっていくっていう考え方をしてて」

−初めて聞く方針です。
森田「撮影が超大事なのと、見るのが大事。結局手作業なので、どの時代でもやっぱ数をやることが大事じゃないですか。もう根性論みたいになっちゃうんですけど」
―それでいくと3年半っていうのは、標準的な感じがしますか?
森田「それも結局自分次第だと思います。一応このマニュアルはいつまでにやってねって言って、やらないのは自分のせいなんで。そこに対してはあんまり強く言わないっていうか、自分の責任だよっていう感じ。早めにやれよって言いますけど。そんな長くないぞっていう話もします」
―難しいですよね。
森田「やはり悩みながらですよ、教育に関しては。ただ、カッコいいものはずっと作り続けていって後輩に見せていくことができれば、その背中追ってきてくれるんじゃないかなという感じです」

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