TEAM MORIMOSHI /インタビュー in Winter「酸熱トリートメント」の真実
――しかし、検索するとデメリットワードも出てきますよね。何が原因なのですか?
森越「一番の原因は、この酸熱が広がり始めた時に、「クセがなくなりダメージもなくなるトリートメント」として世に広まったんですが、その効果が高かったのは先駆者の二社だったんです。そのほかの酸熱は、商品によりそれぞれ特徴があって、効果がさまざまだった。
でも美容師とお客様は、「酸熱とはクセがなくなりダメージもなくなるトリートメント」として認知しているから、いろんな種類の酸熱を使ったときにお客様が期待した通りにならなかった。さらに美容師サイドもそれぞれの商品特性をちゃんと把握せずに、がんばってクセを伸ばそうとしたりしたので、結果がついてこなかった。それで「酸熱死」って言葉も生まれたり。それが2020年のことです」
――そんな経緯があったんですね……。
森越「酸熱のリスクは色が落ちやすい、硬くなる、失敗しやすいとかいわれますが、ちゃんと髪質をみてやればそんなことはないんですよ。その状況を僕がなんとかしたくてブログで書きまくりました。治らない原因とか美容師の技術もよくないとか。ちゃんとした商品を選び、ちゃんとした技術でやらないとって。「酸熱は、トリートメントじゃなくて技術なんです!」と」
――サミーさんの強みはどういうことがあるんですか?
サミー「うちは特許をとっているんです。うちで言えば成分は同じのを使っているところはあるんですが、その配合だったり濃度だったり数字に特許を持っています。同じようなのは作れるけど、数字が違うとうまくいかないとか」
――今はどうなっている状態ですか?ネットにネガティブワードが出回って。
森越「美容師は理解はしたんです。技術だよね、と。だから自分には使えないとか、自分のお客さんには向かないと降りた美容師はいます。美容師さんも得意不得意はありますし」
――どんな髪にもできるんですか?
森越「そこが技術なんです。やりかたです。レベルが高い技術とも言えるし、薬剤の選定も含めて。それを極めているのが僕とか、ほかにも酸熱の情報を発信していらっしゃる方なんですが。僕らプロフェッショナルがやると、誰にやっても失敗しないです。でもあんまり勉強されていない美容師さんは安易に使って、うまくいかないぞってなっていってしまうと」
――なるほど。
森越「技を極めようとしないとそうなりますよね。酸熱に限らず、全ての技術がそうです。極めた上で自分のお客さんにマッチしなければ使わないし。僕の場合には、パーマの失敗を直すことに効果があったのでマッチングできました。ウチは技術マニュアルがあるので全員ができる体制になっています」
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――これは広まっていくんですか? 技術が必要で。
森越「僕が酸熱がすごいと思うのは、新しいジャンルを久々に確立したと思うんです。カット、カラー、パーマ、縮毛矯正という確固たる美容ジャンルの中に、新しく君臨できたなと。今まで新しいチャレンジはいっぱいありましたが、おそらく消えないと思うジャンルです。歴史はまだ浅いですが、今からのお客様のダメージやエイジングのニーズに対応するので、これからだと思います」
――我々一般の人はどうすればいいんですか?
森越「今のお客様は、ちゃんと調べてからやる人がいるので。ウチにもいらっしゃるんですよ。近くに行ったらダメだったけど、気になっててうちに来たというお客様が。実際、髪の毛が傷んで切るしかないって人はたくさんいると思うんですが、僕は切らなきゃいけない人を治してきました。酸熱はその可能性がある技術であることを知るべきかなと思います。だから発信しますし、言い続けたいです」
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