■自分的にはもう全然アシスタントに戻った感覚です
―今の心境は?例えばメジャーリーグに挑戦する、それとも自分の船で大海にこぎだすような。どっちの感じですか?
W「うーん、どっちだろう。僕の感覚では大海ですけど。向こうからしたら普通にメジャーリーグで頑張ってみれば?みたいな感じじゃあないかな。もちろん無名だし、やってきたことがロンドンで100通じるわけでもない。でも、面白がってくれる人もいるかもしれない。どう成り上がろうか、みたいな感じですね」
―自分で、けっこう楽しみそうだね。
W「楽しみたいです。なにより英語圏で働いて、自分がいろんな人とコミュニケーション取れることになることが結構嬉しいかもしれないです。その日々が」
―具体的に、仕事をどうやって見つけていくのか……。
W「マンパワーです。そういう場所に行ったり、ブックを作って送るとか、その辺のやり方は、多分古典的な部分もあるだろうし。今はSNSもあるので、待つっていうやり方も、いろいろ同時にできるので」
―あぁそうか、若者がドリームを掴みに行くみたいなもんだ。
W「ほぼそうです。なにかも用意されているところに重鎮がドーンって行くんじゃなくて、自分的にはもう全然アシスタントに戻った感覚です。世界の人もかわいくできないとダメだし、ほんと難しいと思うんですよね。アジア人以外の人の似合わせとかって、まあキリがないと思う。そういういろんな髪質とか見たり触ったりしたら、 結局クリエイションも形が変わってきたりするだろうし、もっと自分の好きな世界知りたいし、いろんな」
―いよいよ始まりますね。じゃあ。
W「そうですね。LIMを辞めたってのが自分の中では意外とでかかった。ドキドキしてます。未だに」
―え?どういう心境でドキドキ?
W「なんなんだろう。俺、物事を途中でやめたことなかったんですよ。毎回やり終えて卒業っていう形で、やめていたので。なんか初めてすることって、ドキドキするじゃないですか。高校入学するとか、なんかそんなノリですね。誰と出会ってどんな3年間が待ってんだろうみたいな、あんなにみんなで楽しくすごしてきたけど、まだ知らないから緊張してるみたいな」
―ってことはLIMはいいとこだったみたいだね。
W「はい、楽しかったです。マジで。根っこはLIM出身みたいな感じです」
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