■僕は「オレについて来い」というリーダーではないです
―いずれのお店もRYUSEIさんがシンボルになっているように見えています。プレイヤーじゃないRYUSEIさんは、自分がいなきゃダメだというワンマンタイプなんですか？
R「全然違いますよ。属人性があるように見えているけど、内側は全然そうじゃないです」
―というと……。
R「もし自分が倒れたとしても店は続く状態です。一人一人に責任感をもたせているので、ベクトルが常に自分に向いている人材が多いんです。例えば先輩にこれができたらデビューできるっておしえてもらったけどデビューできないってなったときに、先輩のせいにするやつっているじゃないですか。そういう他責のやつって成長が止まったりするんです。ウチはそうじゃなくて、自分の責任と考える人が多いです」
―RYUSEIさんがガンガン突っ走って知名度もあるから、より人が集まってきますよね？
R「僕が一番言っているのが、「オレは最悪お金持って逃げるよ」ってことです」
―え？
R「最悪のケース、オレは自分の人生のために生きるよって。僕がみんなを幸せにしてやるとも思ってないです。みんな一人一人が幸せな状況なのが全員が幸せという認識なので。だからオレについて来い的なスタンスではないです」
―そうなんですね。
R「僕は僕としての挑戦があるから、みんなが幸せでいることというのは、僕の幸せな状態の延長線でしかない、というような話はします。結局、最強の個が集まったらいいので。そういう集団でありたいなと思っています」
―なるほど。
R「僕らの世代って、SNSネイティブなので、一人一人がコンテンツじゃないですか？ 一人一人チャンネルがあったり。みんな慣れていて、コラボしてフォロワー増やしていくような相乗効果もみんながわかっているんですよね。自己中とまでは言わないけど、自分に対して集中できている人が多いと思います」
―イメージできます。
R「僕らより上の世代の、人の人生を背負うような、そういう責任感はすごいですよね。僕はそんな自信はないし、そんなにできた人間じゃないですし。僕も子供ができたので、ひょっとしたら価値観は変わるかもしれないですが」
■トゲトゲキャラのイメージですが、実はすごいビビりです（笑）
―世間的にはRYUSEIはワンマンスターだと思われているのでは？ ミスター○○というか。
R「そうだと思いますよ。でもBelezaも、実際僕が現場にいない状態でもつぶれないですし。逆にそれが自信になりましたね。僕がいた方が倍速にはなるんですが、でもいなくてもいけるんだと。LINDO TOKYOも一回も出勤していないですけど、しっかりみんな売り上げがついているし。「俺がいないとダメ」という過信が一番怖いですね。それから結構落ち込まなくなりましたね、自分に酔わなくなったというか」
―そんな面はあまり知られてないですね。
R「トゲトゲキャラのイメージですが、実はすごいビビりで（笑）。明日どうなってもいいくらい準備しています。逆にそれが一番スタッフのことを考えていると言えると思いますね。そういう仕組みや状態を作っているというのが、自分の中で一番正義かなと思っています」
―ビビりっていうのも誰も知らないでしょ？（笑）
R「ふだんはそんなことないですよ（笑）むちゃくちゃドライです。「ヘタすぎ、ヤメロ」とか普通に言いますし（笑）」
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