◼️サロンを強くしたいから、積極性と協調性のバランスを見ています
―今sikiに入ろうとする人って、なにがきっかけなんですかね?
磯田「25、26歳くらいのスタッフは僕を見て入ってきてくれて、その下の世代はkarinや小塚に憧れて入ってきたりしています。スターみたいな子たちがどんどん出てきて、ある意味分散している。そこがうちの強さかなと思っています」
siki
―いい感じじゃないですか?
磯田「僕も長続きするサロンを作りたいと考えていますが、僕だけの感覚だと古くなっていく。そうしたときにいいことだと思います。層が厚くなっている気はします。でも、これって運ですよ。本当に」
siki factory
―運?
磯田「結構ひきよせみたいな感じで。ウチは人間性がいい子が多いんです。どっちかというと仲がいいファミリーみたいな感じだけど、でもデザインは勝ちたい、俺ら一番なりたいよねみたいな、そういう集まりなんですよね。一人の俺って最高でしょみたいなのよりは、チームみんなで強くなるみたいなのが多い」
siki ORGAN
―その話の流れでいくと、sikiの美容師になるために必要なのはどんなことですか?
磯田「僕は積極性と協調性のバランスをすごく見ています。だから、例えばフォロワーが何万人いる人とかでもウチを落ちたりするんですよ。スターや売れっ子なるには積極性が必要ですが、僕はそういう積極性も大事だけど、協調性もすごく大事にしていて。やはりさっき言った個人ブランディングを作りたいわけじゃなくて、サロンが強いお店にしたいので。そこのバランスです」
siki cooper
―すると、似たような人が集まるってことになりませんか?
磯田「そうです。結構中身はみんな似ています。キャラクターや好きなもの、ファッションは違いますが、中身はすごく仲間思いとか人思いの子が多いんです」
―これも何かのインタビューで読みましたが、自信がない人の集まりだと。
磯田「そうです。まさにそうだなと思っていて。ウチのスタッフたちって引っ込みじあんだったりとか、自信がなかったり、コンプレックスがあったりとか、そういう子たちが多くて。顧みると僕もそういうタイプで、めっちゃ自信があるタイプじゃなかったんですが、その分人の気持ちがわかったり、デザインに向き合えたりした。そんなに自信はないけどいいもの持っている子たちを輝かせるというようなウチのスタイルにハマっていたのかなと思います」
―でもコンテストでは勝ちたい。
磯田「そうなんです。熱さはあったり、ヘアは好きだったりします」
―ではsikiを率いていく上で磯田さん自身が大切にしていることってなんですか?
磯田「僕は教育の上で1番大事にしているのは、どうやって信頼関係を構築していくかということです。やっぱり信頼関係がないと、叱られたりしても通用しない。教育のテーマに『併走』ということがあって、その子に教えて1ヶ月後できたとかじゃなくて、教えて、これやるんだったら一緒にやろうぜとか、朝一緒に俺も行くから一緒にやろうぜって、併走していくことが今は大事だと思っています。そういうのを僕が幹部とかに伝えて、幹部の方たちもそれをかみ砕いていこうとしてくれています」
―なるほど。
磯田「やはり信頼関係を築くために、幹部たちも自分の時間を投資して、その時間を使ってくれているから感謝の気持ちも芽生えたりすると思うので。僕に信頼を集めるというよりは、幹部たちに信頼を厚くしてほしいと考えています」
―そういう方針は、磯田さんはどこで学ぶんですか?
磯田「僕、めっちゃ人に会うんですよ。経営者の知り合いは、めちゃくちゃ多い方だと思います。ある程度知り合いだったら連絡して、理由を聞きに行ったりしています。もちろんセミナー行ったりとか、勉強もしますが、めっちゃ人に会って話を聞くことが多いかもしれないですね」
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