🔳おそらく今は、ちゃんと充実した学びができる方が求めてられていると思います
―最短2年でデビューだそうですね。カリキュラムにはどんな特徴がありますか?
北田「時代の流れが早いから流行も求められるものも変わるので、半年に1回ぐらいのペースで、デザインの内容を変えてとか、これもっと動画でわかりやすくしてとか、教育担当の人に指示を出しています」
―どこかを重点的にやるようなことは?
北田「厚みの部分で言うと、やはりカットのベーシックとかはしっかりやってます。そこには時間をちゃんとかけるべきなので。ただ、そこまでいくのは、実践型でモデル入れてどんどんチェックさせていくようなフローにしています」
―最近、技術教育に動画を導入しているところが増えてきましたね。効果はどうですか?
北田「だいぶいいです。教える人によってばらつきが出なくて、ちゃんと明文化されますから。スタイリストが動画に落とすときにも意見を合わせながらやっています」
―2年というのは、全部フルにできるようになる期間ということですか?
北田「いや、ある程度入客ができるようになるのに2年ですね。メンズスタイリストとしてデビューするなら2年ぐらいでいけちゃいますし。メイクとかのチェックも含めてフルに終わらせようとすると3年ぐらいです」
―そうなんですね。
北田「早いうちにお客様との絆みたいな、応援される絆みたいものを作った方がいいので、早くお客様を入れた方がいいなと思って。できる技術からお客様を入れるスタンスでやっています。そうすると美容師として残っていくし、そこから紹介も増えるので。全部できるようになってからデビューというのは、今の時代にはちょっと合ってないなと思ったので」
―なるほど。
北田「まず特化でやっていって全然構わないと思っています」
徳永「選択できるようにしてますよね」
―早くできるところは早くするけど、と。
北田「早期デビューや最短、特化とか、その時代によって流れがありますよね? 今は多分、ちゃんと充実した学びができる方が求めてられていると思います。ウチは一貫してそれを曲げずにやってきました」
徳永「美容学校に訪問した時もそれを言われてましたね。ちゃんとやりたいからという声が学生からあがっていると。早期デビューっていう方にあんまり目がいってないみたいですね」
―これまで聞いた話で、デビューしたけどお客さんがいないっていう状態があって、それで嫌になっちゃうっていうケースもあったんです。その辺はどう考えてますか?
北田「基本的には集客ってサロン側でできるだけするべきだと思っています。一番はフリー入客ができるっていう環境を作ってきたというのはあります。あとは早期入客というのも、お客様を少しずつ増やすためでもありますね」
―ふむふむ。
北田「そのほかにも毎月店長が面談をします。スタイリスト以上は、僕が面談をして。ひとつずつリピートの対策と集客の対策をちゃんと話していっています。例えば、まだメンズしか入れないジュニアスタイリストがいますが、 普通に予約が埋まるくらいお客様を呼べているので、うまくいっているとは思います」
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