■今、美容師を目指したころに思い描いていた自分になれた
―Ryutaroさんにはマネージメントとプロデューサー的な視点が必要になりますよ。
R「そうです。そういったことを個人でやるのが得意だったんです。僕は今、美容師を目指したころ、美容学生のころに思い描いていた自分に、まさに今なっているなという感覚があります。本当にやりたいと思ったことはできてきたし、こういう風な立ち位置で東京で美容師をやりたいというところに、今自分はいられる」
―へーえ。
R「それは僕の中での話ですが、各スタッフもそういうのをしっかり持って、その人の視点で理解して実現できるような。今度は育むこともこのヌーヴのサロンとしてやっていきたいと思いますね」
―同じタイプの人ってこと?
R「僕みたいになってほしいとは、全く思ってなくて。ただ理想を持ってほしいです。東京で美容師をして、ヌーヴで美容師をやっていく中で。なりたい美容師像をしっかり持ってもらって。僕はそれをしっかり聞いて、それだったらこういうやり方とか、こういうところに行って、こういう人と話してみるといいとか、こういうスタイルを作ってみたらいいんじゃないとか。自分ではこういう服着てみたらとか、そういう個人プロデュースも含めて、僕は客観的に個人のこともお店全体のことも見ていくというのが、次の僕にプラスされた仕事かなと思っています。それはすごく好きですね」
―Ryutaro新シーズンですね。
R「一からプロデュースしたこのお店だったら、自分が好きにできるなっていう感じになっているので、もう本当に毎日楽しいっていう感じですね。オープン準備から今働きはじめて」
―そのお店の内装のコンセプトというのは?
R「内装に関しては、もちろんかっこいい方がいいんですが、それでいて親しみやすさもあるというバランスのいいサロンという感じで作っています」
―セット面やレセプションの棚に統一感がありますね。
R「セット面と棚も合わせて作りました。レセプションはステンレスにしたかったんですよ。まずシルバーのメタル感が待合いにあるのが、ほっこりしなくていいと思っていて。内装のコンセプトに合わせて斜めのカッティングを入れて。スキッとしたくてこれを置きつつ、スタッフと僕でセレクトした雑誌をチョイスして置いたりとか。待合が椅子じゃなくて、こういう黒いベンチを置いたりとか」
―待合には長居しないってこと?
R「ここでお待たせしない感じです。来店したらすぐにセット面に誘導するシステムにしています。それでもバタバタしてどうしようもない時に、いったんおかけくださいと座るだけのスペースのつもりです。セット面の椅子の方がめちゃくちゃいい椅子なので。そっちで待ってほしいなっていう感じがあるんで」
―オペレーションまで細かいですね。
R「あとは美容師にしかわからない細かいストレスとかあるんですが、それをクリアした内装になっています。働いているスタッフが無駄なちっちゃいストレスを抱えないような細かい作りがいっぱい隠されています」
―ちょっとだけおしえてもらえます?
R「レセプションの入り口の幅が広くないと、そのスタッフが2人3人で立つときにすごいストレスだったりとか。棚は飾る陳列して、自信を持って選んだ商品を目で見て、選んでここで買えるというのがわかりやすいですし、セット面にはスタイリング剤系は全部サイドに収まるというデザインになってるところとか。ドライヤーをセット面の中に刺せるところを作って横に出ないようにして、通る人がぶつからないようにしたりとか。ほかにはシャンプー台とかスタッフルームにいたるまで、全部細かく細かく、こうしたいというのを選んできた感じですね」
―そんなに(驚!)
R「今できる規模で、できること全部みたいな。アイディアで解決できることはしたって感じです」
T「スペースがあるのと収納があるだけでも全然スタッフのストレスが全くないですから」
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