【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド／bloc japon

◼️唯一無二の『復元』レッスン

―今のお話は、スタッフのみなさんに伝わっていますか？

山本「ジャンルレスなお客様の層で感じてもらえていると信じたいです（苦笑）。で、まずは好きなコトから取り組めるように話しています！」

―というと、どんな育成になるんでしょう？

山本「例えばスタートのCUTですと、最初は基本3つ。ボブ・レイヤー・グラデーションのウイッグカットをやります。そして、その後に復元という練習に入ります。

そこで、はじめに「切ってみたいヘアを持ってきて」って、ピンタレストやスクショの写真を見せてもらって、それを僕がウイッグを半面カットするんです。それを復元と言うんですが、まず切って見てもらいます。半面に合わせて切ってって。で、今度は別スタイルを逆側の半面を復元するんです。切る手順から」

―初めて聞くやりかたです。

山本「そうですか？　面接でも、今自分がやってみたいと思うショート・ミディアム・ロング・セット、それぞれ３スタイルの写真を持ってきてもらいます。で、それを見て、なんとなくまず方向性も見えるじゃないですか」

―ふむふむ。

山本「そうすると、そこで僕も今の方々はこれを切りたいんだってわかるし。面接をしていても、今の方々はこういうのをやりたいんだなっていうのもわかるし。やりたいことをやれるようにしてあげたい。それが早くできるんですよ。」

―それは全員やるんですか。

山本「全員ではないです。週３回『山練』って呼んでいるレッスンがあって、グループ分けしてそれぞれテーマの時に出るようになっています。8時半にスタートして大体1時間ぐらいで。ウイッグの半面カットだけだったら終わるので、この髪型はこう切ってるって手順書いてっていうのを大体5、6スタイルやってます。復元だけの日もあります。」

―全部切るんですか？！

山本「様々ですが、、そういう日もあります。僕、髪型の復元（ウイッグのコピー）なら、図面化できます。と、アピールしたいわけではないですが、某メーカーのカラーのセミナー講師をしたりアンバサダーもしていましたので、colorも論理的に」

―みなさんにそうなってほしいと思いますか？

山本「基本後は好きなstyleから始めてほしいと思います。これを練習しよってのは初めの基本のカットで。

―そうなんですね。

山本「はい。オープンして約23年ずっと復元はしています。毎月450〜500人ぐらいのお客様をやることが続いているし、お客様もほんとにジャンルレスなので、カットレッスン中の方にアシストしてもらう時に、復元で練習した時と近い仕上げのお客様がいらっしゃることが多くあります。僕はアシストしてもらえて助かるし、デビューの方も髪質やクセや毛流れ学べて、お互いにプラスになるのかな、と。てかスタッフみんなおしゃれなんですよ！」