本企画では、主に就活生向けにサロン情報をお届けします。
通常の求人票や会社案内の内容にプラス、よりサロンのことが伝わるように、CHOKiCHOKi独自の取材インタビュー記事で構成しました。
募集時期とのベストタイミングではないこともあるかもしれませんが、「サロンのことを知る」というのが主な目的です。「名前聞いたことあるな〜」などのささいなきっかけでも、いつでも見ていただいて、参考になればと思っています。少しでもみなさんの将来にお役に立てればうれしいです。
今回はLIMです。東西で人気です。
よく耳にしたのが「大阪のLIMと東京のLIMは違いますよ」。
でも東京のLIMも、原宿のCODE+LIMと青山のDot+LIMでも全然違う。
スタッフもいろんなジャンルの人がいる。
デザインもブリーチカラーもいれば、尖りまくったスタイルもある。
無秩序、無国籍だけど、放たれる個性と魅力は飛び抜けている。
東京のLIMの責任者、COOの宗悠介さんにお話を聞きました。(※2024年度の募集は終了しました)
■「Less is more」(=少ない方が豊かである)という哲学
LIMの源流は、1984年大阪八尾市に遡る。そこから大阪で躍進し、東京へ進出。
東京では2006年の中目黒の「LIM hair clinie」というサロンからスタートした。
宗「大阪からみんなで上京して、みんなで一軒家とかに住んでいたらしいです。いっさい宣伝広告費をかけずに、ハントだけで運営して。その後原宿のCODEができて、中目黒のお店が2011年に青山に移転して、名前を変えてDotができました」
―LIMが長く続いてきたのはどんな理由だと思われますか?
宗「変わり続けてきているからです。固定概念を置かない。ほとんどのサロンさんが、統一感みたいなものがあると思うのですが、僕らはバラバラです。変わることを受け入れ続けてきました。デザインにしても、人にしても。各々が自分を追求していった結果、それぞれが個性を放ちはじめるという風土があります。自分達たちでもLIMっぽい人って誰のこと? という感じなんです」
―とはいえベースはありますよね?
宗「もちろん、あります。こういう冊子があるんです。LIM BOOK。自分達の考え、理念がこの冊子に集約されているんです。最近はモバイルになりましたが、全員が共有しています。「less is moreってどういうことなんだろう」とか。こういう哲学とともにあるヘアサロンなので、自分達はこの考えをもとに、やりたいこととか人を幸せにすることに向けて、自分なりの解釈と考えを持って美容師として生きていきます。この哲学が刻まれていれば、やっていることはバラバラでもいい。そしてこれは時代時代で、何回も変わっています」
―マニュアルではなく……その考えをもとにどういう行動に移すかという。
宗「そう、教育哲学みたいなところです。幹となる理念、考え方から、アクションといって電話対応からお客様が帰られた後のアフターフォローまで、13のシーンに分けて自分達はどういう考えでお客様に接していくのかを集約しています。中には、あえてあいまいにされているところもあります。読んだ人たちの「自分が思うLIMとして」の考えに委ねられているんです。自分がLIMとして打ち出すデザインはどんなだろうとか、考えて表現できるように」
―だからですかね、大阪と東京のLIMって違うよとよく聞くし、東京の2店舗も違いますね。
宗「そうですね、全然違います。それぞれのお店のコンセプトがあって、HPに書いています。大阪のLIMだけ+がついていないのは、本店ですよという意味です。僕たちは「less is more」を体現していて、さらに各お店でそれぞれが表現しているんです。それぞれがだいぶ違いますが、それでいいんです。それが魅力だとも思いますし」
ーこの書があることのストロングポイントってなんだと思いますか?
宗「完全に共通言語です。年齢の上から下まで、東京も大阪も通じる。ここで話ができる。仕事のしかたとかも「それ、Less is moreじゃないよね」とか。「Less is moreの仕事をしよう」とか。ただし「Less is more」に対しての感覚はそれぞれに任されています。それぞれの解釈があっていいんです」
―ということは、みなさんある程度大人じゃないと……。
宗「そうですね、柔軟に物事を受け入れられる“大人”じゃないと難しいと思います。Lessismoreの哲学的部分の理解を深めたりそれぞれの解釈を共有しあえる人と共に働きたいです。また入社後、LIMのメンバーとして働いていくなかでそういう力を培っていって欲しいです」
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