酒井元樹さん(iLe.)と『彼岸』・後編
◼️ヘアやファションを楽しんで、いい背中を見せて、いい刺激になれたら
酒井「ちょっと話が変わるんですけど、いいですか。最近、30代を過ぎた元文化服装学院に行っていた人たちと接することも多いんですよ。学生の時はガンガンだったけど、今ではナチュラルな感じになっていたりして。そんな人たちが僕のファッションを見て「めっちゃ、いいね」って言ってくるんです。「そうだよな、ファッションもっと楽しまなきゃ」とか「いい刺激になる」とか言われたりするんですよ」

―そんなことがあるんですね。
酒井「そういう人たちが、ちょっと変わったりしたんですよ。自分と会うことによって「あーなんかちょっと服欲しくなってきたわー」みたいな。やっぱりこういうことだなって。本当に芯を持った人たちが一人一人増えていったら変わっていくんです、どんどん」

龍之介「こういう話って貴重ですよ。このアパレル・美容業界でこういう形、背中見せようとしてる人たち。僕たちみたいに、いつまでたってもこうやってちゃんと楽しんでいこうぜって人たちがいなくなっちゃうとガチで終わりますから。本当にそういう目が消えちゃったら、より言いづらくなったり、思えなくなる世の中に近づくので。こういう灯火とか火みたいなのってもっと増えるべきなんです。だからやめちゃダメだし、僕らも変わらずやっていかないと、使命感みたいなのありますよね、この業界で」

―素敵だと思います。
龍之介「酒井さんくらい美容業界で重鎮なポジションで、これくらいピュアに美容師をやろうとしてプレイヤーとしてガンガンやってる人は、僕は知らないです。そもそも美容師っていう職業に、僕はあまりドキドキさせられたことも今までなかったし。だからいろんな美容室を転々としてたんですよ。でも酒井さんになら頼みたいなって思えるし、安心して任せられる。
酒井さんが自分のこだわりがあって、それを僕はヘアに落としてほしいなと。それを身にまとって、まるでブランドの服を着るみたいなんですね。酒井さんっていうブランドが好きで、ヘアを着ているような。そういう感じで今も気に入っています」

―なんか、すごくいい関係ですね。志をともにしているような。
酒井「僕としても共感することが多いんです。僕はどっちかというと保守的になる人の気持ちも分からなくはないんです。でも、僕もエッジをきかせてファッションを楽しんでやっていくのと同時に、お客様がそれぐらいやっていいんだと思ってくれるとか、ちょっと心揺らいでもらえたらいいなとか、そういうことを考えたりします。
だから自分もトバすのも好きなんですけど、ある程度ちょっと背伸びしたぐらいの格好でも、それもかっこいいなって思ってもらって、なんか真似したいと思ってくれて、それがどんどん上がっていったら、僕は美容師として、今のところ正解の動きはしてるのかなとは思いますね」

- Interview
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