■お客様をちゃんと導けるような本当の意味での技術を身につけるよう
―スタッフ向けに力を入れているポイントはどんなことですか?
篠原「ウチは特別すごいってポイントはないかもしれません。お給料とかに関して言えば、そんなに高くしてあげられないんだけど、ただ賞与であったり寸志であったり、できれば年2回出してあげて。このくらい利益が出て、半分はお店でプールするけれど、半分はみんなに還元するということは、できる限りしています」
鬼澤「なんか、まだこれからな気がしています」
担当/鬼澤駿天さん(『2023CHOKiCHOKi WEB』より)
―これからとは、どういうことですか?
鬼澤「本当に3年ぐらいで変わったんですよ。これからもっとよくなるんじゃないかと思います。それに技術についても、篠原が22年間培ってきた技術は、本人も今でも突き詰めているところで、それを教えてもらえるのはすごく大きいなと思います」
―スタッフの育成方針や重視しているポイントは?
鬼澤「技術とかファッション性、 提案力、発信力、キャラクターをみて、その人に合ったスキルを伸ばしていくという方向で育成をしています」
担当/鬼澤駿天さん(『CHOKiCHOKi2023Winter』より)
―募集記事にデビューまで3〜4年と書いてありました。その内容と意図があれば教えてください。
篠原「有名なサロンからウチに移動してきてくれたお客様の中に「なんでこういうカットしたんだろう?」と感じることが、結構あるんです。なんとなく感覚だけで切ってしまう人が多かったりするのはすごく怖いことだと思っていて」
―そうなんですね……。
篠原「なぜこのカットをここにするのか、この人だからこそこういうカットが必要、とか。我々の仕事って、技術理論をわかって、ちゃんとお客様を導くことができないといけないと思います。美容師って、医師も同じく師業と言われるもの。師というものは人を導く仕事だと思っているので、それができないのは……そのスタイルがどういう人には向いていて、こういう人には向かないから、やるのならこういう手直しが必要とか。そういうところまできちんと身についた、本当の意味でちゃんと技術を使いこなせてお客様を導くことができるまで、結果として3〜4年かかるという感じです。理想は、それをクリアしてもっと早くデビューできたら一番良いことだと思っています」
―特に、ブークルだからというカリキュラムはありますか?
篠原「特別なことは特にないです。シャンプーから始まって、全部きちっとあります。それを、そのつど時代に即した内容にリファインしながら。昭和の技術でも必要なものもたくさんあるし、新しい技術も必要な技術もきちっとやらなくちゃいけないと思っています。強いて言うのであれば、パーマは細かいことを伝えています。技術的な事より、1人1人のお客様にフィットさせるための事です。それなのでパーマモデルは結構多めに見ていると思います」
―レディースはどうするんですか?
篠原「もちろんやります。レディースに関しては、僕が結構みっちりついて教え込みます。レディースのサロンがメンズが苦手なように、ウチみたいなメンズサロンがレディースに弱くなってはいけないと思うので。メンズとレディースの違いも徹底的にきちっと教えて、必要な技術とか感覚は養ってもらいます」
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