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TEAM MORIKOSHI ストーリー/ロングインタビュー

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―それはすごい!

森越「僕はお客さんのハントだけで集客していました。とにかく街でハントして。得意だったし。そのうち集客サイトが流行りだして、僕もはじめたんですが、そっちでは結果出なくて。いろいろやったんですが、どうもダメで。初月売り上げ350万円出して、周りの目も変わって、期待に変わるのもわかったんですが、その期待に答えられなくなっていて。このままハントだけで350万円をキープするのは難しいとはわかっていたので、なんとかしなきゃいけない。でも、他の先輩が集客サイトで当たりだしても僕は何も当たんなくて、売り上げもどんどん下がって、どうにかしないと!で1年終わりましたね。そんなふうに自分は集客ができなくて悩んでいた時に、GARDENの武蔵小杉のお店ができました。そこはもう直感で、こっちに来ようと決めたんです」

―それは何年めのことですか?

森越「デビューして1年後くらいです。そのころ売り上げ100万円くらいでした。

僕はハントでお客さんをとっていたので、ハントに命をかけていたんです。その時に培ったスキル、15秒でお客さんの心を掴むことに徹していました。声かけて歩きながらこの人にやってほしいと思わせるテクニックってあるんですよ。それをとことんつきとめたからカウンセリングがめちゃめちゃ得意で、リピート率はすごく高かったんです。でもその一方で、とにかく人は呼べない。武蔵小杉にきて新規は毎月15人しかできませんでした。15人なんて、ほとんど売り上げとはいえないレベルです。そこから2年で400万円までいったんですよね。ほとんど僕のリピート能力で」

―それもすごいことですが。。。

森越「リピートで400万円いきましたが、相変わらず集客の方は何も当たらなくて、もがいていました。そんなときにGARDENのある幹部から「1000万円売り上げたら、給料500万円やるよ」っていわれたんです。26歳くらいのときかな。そこでそれが新しい目標になったんです。またスイッチが入った」

―あ、そこで、また!

森越「でも僕は集客できないし、その当時は400万円が限界だったんですよ。僕は絶対にお客さんを満足して帰したかったから、カットを短時間でやるなんてできなかったし、リピートが命だったから、丁寧に施術するしかできなかった。じゃあどうやってこのリピートを維持しながら、この新規客のなさで1000万円到達できるのか? それを考えた時に、至ったのがチーム制だったんです」

―ん? どういうことでしょう?

森越「アシスタントって必ず卒業しますよね。でも僕の技術って髪質改善とか縮毛矯正とかパーマとか、そういうテクニックが難しい仕事で、アシスタントがコロコロ変わるとお客さんの満足度が下がっちゃうんです。結局僕が携わって、高水準をキープさせなきゃいけない、でもアシスタントが変わると波ができる。そこでもしアシスタントが変わらなかったら、高水準のままいける、1000万円いけるんじゃないかと思ったんです。ちゃんとできるチームメンバーを作れば、僕が全て入らなくても、満足度はキープできる、売り上げの幅は広がると。そこで「スペシャリストチームを作る」ことを言い始めたんです。売り上げ1000万円はあげたい、でもお客様は絶対幸せにしたい、だったら全員で関わる仕組みを作ってお客さんを満足させよう、と」

―なるほどー。

森越「もうひとつ美容師の事情があって。アシスタントの中にはカットはしたくない、デビューする気はない、自分はカラーが好きっていってお店を辞める子もいたんです。だったら美容師のゴールはカットすることじゃなくてもいいんじゃないか? 得意なことややりたいことの専任にすれば、お客さんにとってもアシスタントがコロコロ変わらなくてもいいんじゃないか? それは僕にとってもいいんじゃないか? と思ったんですよ。GARDENに提案し始めたのがそのころですね。そのときすぐにはチーム制は実現できなかったんですが、1〜2年後くらいにスタートできて、徐々にメンバーを増やすことができたんです。きっかけはそんなところです」

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