■自分が知らないとこでこんなすごいやついっぱいいる、こっちで揉まれたい
W「こっちの方がおれも揉まれそう、っていうところですね。ある意味、自分で感動したんですけど。自分はまっすぐ行くのが向いてないな。真っすぐ行きたい人は絶対行った方がいいし、でも自分はそうじゃなかったわっていう部分」

―そうか、確かにもっと若くして出る人が多いかもね。
W「いる人は、おれよりもっと早くモヤモヤして、もっと早く出てる感覚でしたね。日本で有名店落ちて、地元のサロン入って、でもなんかだるくて、とりあえずロンドン来ましたみたいなやつがロンドンで輝いてる、みたいな構図が結構あって」

―ふうん。
W「ありがたいことに、僕のこと知ってくれてる人が結構いたんです。でも全然おれよりすごいんです。それも悔しい。知名度は自分のほうがあるけど、センスはめちゃくちゃ負けてるっていうか、ぶっちゃけそれが一番食らいましたね。自分が知らないとこでこんなすごいやついっぱいいたんだ、の方が悔しかった」

―あー、それ理解できる。
W「お山の大将感あったなみたいな。別におれはおれなりに尖ってたし、天狗になってるつもりもなかったんです。まだまだと思ってたし。でも、もっとすごいやつをいっぱい見た。あ、全然ダメじゃん、もっと頑張んなきゃじゃんみたいな、足りねえやって気がついた。やっぱちょっと慢心してた部分あるんですよ。コロナになって、保守みたいな部分を考えさせられたじゃないですか」

―うんうん。
W「どうやって守るかってことを。でも、それも合わなかったんですよ。美容師ワタローとして、これからもっと上がりたかったのに、コロナで一旦プツッと途切れて。予約枠も制限したり、コスパとか効率とか考えたり、業界誌もそういうのばっかだったんで、それもなんか嫌だったんですよ。そこに飲まれている自分が。そんな感じを打破したのはもしかして海外。行ったら行ったで、多分悩みとかあると思うんですけど、でもひとまず頑張れそうなので。嬉しいです。出会えた感じ」

―向こうのみなさんは、ハングリーな感じ?
W「もうがむしゃらで、ハングリーです。もう全然、令和の働き方とか言ってらんないです」
―あーなるほどなるほど。
W「もう髪の毛に没頭してるし、サロンワークもヘアメイクもウィッグ作りも。なんかそこの波にも飲まれかけてたっていう、目を覚ました感じです。ダサい自慢ですけど、おれもほぼ休みなくて、毎日髪触ってるし、プライベートがとかなくても充実させたいと思ってたんですけど。全然、もっとです」

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