BLUE ENCOUNTの新作『バッドパラドックス』のCHOKiCHOKi的エピソード

2019.08.15

みなさん、ブルエンです、BLUE ENCOUNTです。

ニューシングル『バッドパラドックス』のリリースが発表されました!!

なんでCHOKiCHOKiでブルエン？？？　とか思う人もいるかもしれませんが、わりと縁があるんです。

昔、雑誌を読んでくれていたメンバーがいたり、CHOKiCHOKiの音楽版「CHOKiCHOKi ROCK’N’ROLL」で何度か取材をさせてもらったり、ブルエンがインディーズのころからときどきお付き合いをさせてもらってました。

エモい音楽性にすごく惹かれたのはもちろんなんですが、CHOKiCHOKiが音楽を扱う上で、やっぱりファッション性は欠かせません。ブルエンはレイジブルーやフリークスストアなどのアパレルブランドとコラボったりしてて、その面でもフィットしますし。ホールツアーの中野サンプラザのライブにも行ってアガりまくりました!! 9月からはライブハウスツアーも始まるので、まだブルエンを体験したことない人、ぜひ!!　知らないのはもったいない!! 田邊くんの感動的なMCを知らないのももったいない!! ぜひ!!

で、そのブルエンが9月11日にニューシングル『バッドパラドックス』をリリースします。日本テレビ系土曜ドラマ『ボイス』の主題歌になるなど大きな話題になっていますが、CHOKiCHOKi的にはもうひとつ話題があって。この『バッドパラドックス』のアー写などビジュアルのアートディレクションを手がけたのは、2BOYというアートディレクターですが、、、、、これ、実は元おしゃれキングの坪井泰一郎くんなんです!! ちなみに2BOYは、他にも三浦大知さん、ASIAN KUNG-FU GENERATION、My Hair is Badのほか、音楽関係以外でもZoffの広告なども手がける売れっ子アートディレクターなんです！

なんでそんな縁あるドッキングが実現したのか？　どんなコンセプトだったのか？　どんな様子だったのか？　『バッドパラドックス』をアートディレクションの目から解説します!!

CC：まず『バッドパラドックス』のアートディレクションとデザインを担当することになった経緯をおしえてください。

2BOY：「共通の知人をきっかけに作品を見てもらって、今回のお話を頂きました」

CC：どんなことに関わったんですか？

2BOY：「コンセプト立案、アートディレクション、グラフィックデザインですね」

CC：BLUE ENCOUNTのADをするにあたり心がけたことはありますか？

2BOY：「ブルエンらしさがありながらも今まで見たことがないモノ、です。そして、バンドと自分が「足し算」ではなく「掛け算」、いわゆるシナジーを生むようなクリエーションですね」

CC：今回のアートデザインコンセプトと、そう決めた理由は？

2BOY：「コンセプトは『アンチノミー(二律背反)』です。パラドックスの中でも時間や空間に関するものなので、歌詞との親和性が高く、イメージし易かったです」

CC：メンバーとはどんな話し合いがありましたか？

2BOY：「なかなか会って話す時間が取れなかったんですが、メールベースで主観(メンバー)と客観(自分)の2軸でお互いが思う「パラドックス」を出し合い、ブラッシュアップしていった感じですね」

CC：制作はスムーズに進行しましたか？

2BOY：「とてもスムーズで驚きました」

CC：印象的なエピソードはありますか？

2BOY：「やはり、アー写の田邊くんの空気椅子でしょうか(笑)。この構図って元々撮る予定じゃなかったんですよ。スタジオにこの椅子がなぜか3つだけあって。メインカットも撮り終わったし、時間もまだあるし、バリエーションも欲しかったのでアザーカット的な感じで撮影を始めたんです。

最初は田邊くんだけ立ちだったんですけど、何となく「…空気椅子出来ます？」って聞いたら「もちろんす！」って(笑)。「じゃ、やってみましょう！！」なんて、いざ撮ってみたら画的にすごく面白くて。「まさにパラドックスじゃん！」って、満場一致の大絶賛。現場で生まれた奇跡の一枚でしたね。そして、シナジーが生まれた瞬間でした。あれは尊かったです。SNSで「あれって合成だよね？」と言っている人もチラホラいたのですが、CDを買ってもらうと(もしかしたら)謎が解けるかもしれません」

CC：『バッドパラドックス』をおすすめしてください

2BOY：「ブルエンぽいけどブルエンぽくないこの違和感。でも、何だろう。めっちゃ良い…」それがデモを聞いた時の最初の印象でした。昨今は「エモい」とひとこと言ってしまえばそれで完結してしまいますが、「エモさ」の奥に切なさや葛藤など、心情の深さがあります。何度聴いても飽きないこの違和感、クセになります。僕の中でブルエン史上、ナンバーワンです」