『美容師と服』vol.1/grico vintage

grico vintage


原宿の人気ブランドサロン「grico」が、2024年にスタートさせた新業態が『grico vintage』。エザキさんがヴィンテージについて鬼勉し、自分で買い付けを行う。“美容師が片手間にやっている”感はなく、かなりガチ。Tシャツを中心に、古着屋さんが舌を巻くほどのラインナップで注目を浴びている。サロンがやるからこそ、ヘアとのスタイルビルドも期待される。

BASE:https://gricovintage.base.shop/
instagram:@grico_vintage
YouTube:https://www.youtube.com/@gricoharajuku
東京都神宮前6-14-13 五三九ビル part2 1F

◼️コンセプト

『今自分たちが着てる洋服に合わせられるアイテムが見つかったりしたらいいな』
「普段のファッションの一品に取り入れてカッコよくなるような、その人だけの特別なピースみたいな服。ヴィンテージって色褪せることがないので、ここでしか見つからない宝物を見つけてほしいな」という思いがあるとか。別業態でやっているグリコクロージングに合わせられるヴィンテージを、という狙いもある。

◼️ラインナップの特徴

音楽やアートのヴィンテージTが中心。「音楽系は個人的にピンクフロイドやニルバーナも好きなので、その辺は多く集めちゃいがちで、アート系はアンディウォーホールも好きです。だから自分の好きなものをただ集めてるという面はあります」とか。さらに「クスッと笑えるようなパロディ系とかも。グリコって、コンセプトに遊び心というのを入れているので、ちょっと遊び心があるようなアイテムもそろえています」

◼️買い付け先

基本は海外で、日本の古着屋さんから仕入れたりすることもある。「日本の倉庫から買い付けもやってみたんですが、テンション上がらないなと思って。倉庫から買うと利益が出やすいから、多くの古着屋さんはそうしていると思うんですけど、やっぱりせっかくなら本場から買いたくて。できたつながりで、Tシャツとかは、もうてっぺんのことはできてるかなって思います」

◼️買い付けのサイクル

2ヶ月に1回ぐらい。LA、タイから。「タイって年2回ヴィンテージネイバーダイというのがあって、その時期にタイにTシャツが集まるんですよ。そこには東南アジア全部の人たちが集まるので、結構そこで買えたりします。Tシャツに関してはジャカルタ、タイとかいろんなところの人たちが繋がってるんで、こういうのあるよ、こういうのあるよと情報くれたりして、行く時はガッと買ってきます」

◼️ネットショップ

SOLD OUT777円という記載について聞いてみた。「やっていくうちに気づいたのが、自分のところの価格を残しておくと、どこかの古着屋さんに迷惑がかかるなと思って。例えば昔1万8000円で売れたものが、今は4万で売らなくちゃいけないのに、売った当時のまま残しておいたら、今売ろうとしている方に迷惑がかかるので。

自分の中で感じた礼儀というか。入ったからには、そこを荒らしちゃダメかなという思いです。そういうのをやっていると、裏ネタとか教えてくださりもするので。古着業界って、古着屋さん同士でも「うわぁいい服買ったね」とか「そんなの見つかったの?」みたいに、みんなでワイワイやっていて、好きだなと思います。一緒に飲んだりしても、居心地がいいです」

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