【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロン求人ガイド/THE 3rd HAIR
■インスタなんてやらなくてもいい、集客は店がする
―デビューまではどのくらいですか?
ハブ「会社で作ったカリキュラムでは、2年半〜3年です。でもそれは人によります。早い例では1年10か月でデビューした子もいます」
―そのカリキュラムの芯には何がありますか?
ハブ「お客様を満足させることができる技術メニューです。そのカリキュラムは最低限やらないと売れる美容師にはなれないので、これはマストです。「がんばんなくていいよ、カリキュラムもすっ飛ばしちゃおうか」ではないんです」
―そうですよね。
ハブ「また、うちのサロンだと1年目からシャンプーだけでなくスタイリングやパーマなどたくさんのお客様に入客することができます。スタイリストになるころにはカット以外の施術のほとんどはスタイリストレベルで習得できていることになります。このサロンワークとカリキュラムの併せてが売れる美容師の為に必要なノウハウです」
―そういうことでしたか。
ハブ「3年でスタイリストになれるのに、不器用なのに練習しない、マイペースで4年かかっちゃった、そうなっても自分で納得すればいいんですよ。遅いからダメ、早いからOKじゃなくて、4年かかろうが5年かかろうが、自分さえ納得すればいいんです。何年以内にデビューとか、今月はこれを受からなきゃとか目標みたいなものもないです。でもがんばる子は目標を自分で設定するし、マイペースな子は受かるタイミングで受かればいい。それぞれ納得して進むし、自分のペースがある。それはそれでいいんじゃないかなと思っていますね」
担当/ハブシュウヘイ(『CHOKiCHOKi2023Winter』より)
―それがスタッフに向けたサロンの特徴のようですね。お店によっては集客とか待遇とかに力を入れているという特徴があったりしますが……。
ハブ「集客はサロンでしています。デビュー後は毎日たくさんのお客様に入客することができます。インスタなんてやんなくていいよ、みたいな」
―え? インスタをやらなくていい?
ハブ「本当です。こちらからやれと強制することはありません。ある程度のお客様はサロンが用意するものなので、インスタが不得意でも大丈夫なんです。がんばってデビューしたのにお客さんが全然来ない、「インスタもっとやれよ」って言われて自分で集客しなきゃいけないサロンも多いと思います、せっかくデビューまで頑張ったのにまたがんばんなきゃいけない、今のインスタの飽和状態からするとそれは無理ゲーなんですよ。選ばれし者はそれができるけど、多くの人には難しい。「よくがんばってデビューしたね、あとはサロンがお客さんは毎日送るから、毎日髪切ってカッコよくしてあげてね」というスタンスです、お客様を毎日切りながら自分のペースでインスタをやることができるんです。」
―このシリーズの取材で初めて聞きました。
ハブ「エリアによって違うと思います。世の中は有名サロンに受かる子より落ちる子の方が多いんですよ。受けない子の方が多いんです。僕は、そっちの味方でありたい。いろいろな人が美容師という職業を通してどうやって明るい未来を作るかを考えると、僕が今まで生きてきた有名サロンの環境や考え方が全てじゃないよね、という結論なんです。ただトップサロン並みの一流の技術やお客様に対しての考え方、スタッフに対しての考え方はきちんと学べる。トップエリアを経験して理解した上で、運営や指導ができていることはすごくいいことだなと思っています」
―サロンの決め事は合議制ですか?
ハブ「決定事項については、僕からのトップダウンでいきます。もちろん相談することもありますが、そういう強い部分と優しい部分とかは併せ持っているつもりです。どういうリーダーであるべきかを考えると、どちらも必要かなと思うので。基本的には優しく、ふざけていますが、決める時は決めて。責任を持つところはちゃんと責任を持つと。そういう人に身を任せて働けるのかなと思うので」
左から担当者/ハブシュウヘイ、塩澤俊哉
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