【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロン求人ガイド／STRAMA

■トレーニング期間中は考える力を養うことが大事

―デビューまでは何年ですか？

T「カリキュラムは2年です。 2年設定にしていますが、モデルカットに入って時間がかかることもあります」

―カリキュラムにはちゃんと意思がありそうですね。

T「カリキュラムやマニュアルっていうのは、ものすごくシンプルにしています。削れるところは全部削って」

山戸龍華さん（山野美容専門学校）@ryoka_yamatomato

―それはどうしてですか？

T「考える力を養うためです。実際に施術をすることに関しては、絶対に自分で考える力が必要。考える力がないと、技術を作業にしちゃうようになるんです。マニュアルが多いと、それをただこなしていく作業になる。それではダメなんですよ。いろんな方向に自分でアレンジできないし、自分でものを考えることが減ってきてしまう。だからマニュアルとかは、ものすごくタイトにストイックに少なくしています」

―考える力がついているかどうかはどうやって見ていくんですか？

T「見ていくというか、その考え方が入ってなければ、できないです」

入沢空向さん（日本美容専門学校）@kanata_irisawa.jp

―どういうことですか？

T「要は見る視点ができていない。そこを見てないから、ここが曲がっている、右左が違うなど。その視点を身につけさせるのは、逆に言うと、マニュアルがあったらできないです」

―そうなんですね。。。

T「チェックの時に1回で受かる子って少ないです。何回か落ちたりします。その時に、例えばひとつのカットについて、自分が気をつけていること、何を見なきゃいけないかっていうことを全部箇条書きにして出してもらいます。それが少なければまだできてないってことだし、多ければもうできているってこと。自分が考えて、レッスン中にいろんな指導されて、自分の中に入っていれば、できるようになるんです」

冨田理咲さん（松本理容美容専門学校）@risa_tmt__

―最近デビューした冨田さんは3年ちょっとだそうですね。それはペースとしては？

T「冨田はベーシックにちょっと時間かかったのと、モデルに入ってから、来てもらうモデルの質選びの部分で時間をかけましたので」

―モデルの質？

T「カットモデルを施術するのは、自分のここまで培ってきたことを注いで、デビューに向けて取り組むじゃないですか。だから、「無料で切ってもらえるから来ました」っていう人じゃない人を選ぶように指導しています」

―誰でもいいわけじゃない、と。

T「自分のファンになってくれるようなモデルを呼べるように、ということです。要はモデルさんでも、自分の勉強になる人を連れて来てほしい。「私はあなたのことをこうしたいから、来てもらえませんか？　私はトレーニング中なので、無料でカットできますので」って。来てくれたモデルさんにも、お店のムード感を見せながらカットしていくんです」

―はい。

T「そういう選び方をして人数が溜まってくると、デビューしてからも、その人たちがそのままお客様になってくれるんです。もう顧客ができている状態。自分のファンがいる状態でデビューできるんです」

―そういえば、デビューしたけどお客さんがいないって話もありふれてますね。

T「今の時代って、それが顕著じゃないですか。そうなると自信もなくしちゃうし、せっかくそこまで頑張ってきて、さあこれからだってときにどーんって下がるっていうことを、これまで見てきましたから。そうならないようにトレーニング中にどうすればいいのかやり方をすごく考えて、いろいろな指導をします」