【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロン求人ガイド／Marrows

■休みを利用し、飛び込みでニューヨーク修行！

神田「その一方で、僕は20歳からずっと継続して、毎年ニューヨークにあるエイジサロンに勉強をしに行っていました。休みのたびに長ければ２週間とか、サロンで働いたり、ヘアメイクの経験もしました」

―なにかツテがあったんですか？

神田「ないです。ないんですよ」

―え？　まさか飛び込み？

神田「そうなんです。結構クレイジーですよね（笑）。NYのど真ん中、 ミッドタウンで。いきなりすごいガキがやってきて「弟子にしてくれ」って（笑）。門前払いでしたけど」

―でしょうね（笑）。

神田「オーナーはとても著名な日本人美容師です。お客さんには、女優のメグライアンとかセレブが来るようなサロンで。もちろんオーナー本人に会えるわけはなく、レセプションのすごい背の高い金髪の女の人に、なんだおまえ帰れ、帰れみたいな。でも粘ったんですよ、英語の辞書を片手に3日間ぐらい」

―へーえ……。

神田「そしたら、たまたまオーナーが出勤したんですよ。で、「おまえか、すっごいしつこいやつは」って（笑）。それで見学させてもらえて。あれは結構強烈な体験でした」

―でもそれで認められて、毎年来ていいってことになったんですよね？

神田「そうですね。こっちのサロンに勤めながら有休全部使って行ったりして」

―厳しそう！

神田「もうメンタルはフルボッコにされましたね、毎年。でもいい経験はさせてもらいました。10年間通いましたね。お前は何ができるんだ？ってみんなに聞かれました。どんなスタイルを作るんだ？って。そんなの考えたことなかった。そこからですね、スタイルが無いと生き残れないそんな世界でした」

―アグレッシブですね。

神田「ちなみにMarrowsという店名は、当時ニューヨークでお腹が空きすぎて、飛び込んだ喫茶店の名前が由来です。老夫婦がやっているところで、英語ができない日本の若造に、テーブルいっぱいの料理を出してくれたんです。もう感謝ですよ」

―ドラマチックじゃないですか！

神田「僕は要所要所で、いろんな人に助けられてますね。持ってるんで（笑）」