【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド／GARTE

■稼ぎたいというよりは、技術で誰かに認められたいみたいな方が大きい

―スタッフのみなさんはどんな人ですか？

A「今の話に続くんですが、きっとウチのスタッフはコンテストで僕より上の賞を取りたいと思っている気がします。認められたいとか」

担当／　SHUNJI（『CHOKiCHOKi2023Winter』より）

―へー……美容師像としてはどうですか？

A「美容師像というより、結果を求めているような。結局、自己承認欲求だと思うんです。誰かに勝つなり、賞をもらえるなりっていうのが、きっとウチの子たちのモチベーションになっている気がします。売上というよりは、技術で誰かに認められたいみたいな方が大きい気がするんです」

―豊かに暮らしたいとか、独立したいとかは？

A「早くデビューして人気美容師になりたいとか、めっちゃお金稼ぎたいって子よりは、技術で有名になりたいとか認められたい子の方が多い気がするんです。やっぱりきっと古いんですよ、ウチ」

担当／CHIHIRO（CHOKiCHOKi WEB【My Favorite Culture】より）

―ある意味、尖ってますね。

A「はい。以前の美容師は、きっとそれが普通だったのが、どんどんお金が優先になってきて。でも、それは僕の中での本質ではなくて。「お金稼ぐのになぜ美容師を選んだ？」みたいな。もちろん売り上げれば普通の人よりは稼げる職業ではありますが、でもそこじゃないよな、と。技術という本質の部分をぶらして、マーケティングだけに特化して、売上をただ上げている美容室にはなりたくない」

―ISSEYさんもそうですか？

I「誰かにカッコいいと思われれば、それでいいです」

A「なんか自己承認欲です、結局」

担当／SHUNJI（『2023ベルエポック美容専門学校×CHOKiCHOKi』より）

―ついてこれない人もいそうですね。

A「全然いますね、ついてこれないなら僕は辞めればいいと思ってます」

I「僕はわりとそれを止めるんですよ」

A「父親と母親みたいな感じだから。僕はもう出てけよみたいに言うんですよ。頑張れないんでしょ、ほかの美容室の方が絶対いいと思うよって」

I「僕は、いやいや俺が話すから。一回話すからちょっと待ってみたいな」

―逆に伸びそうだなっていうのはどういう人ですか？

A「それを言われても頑張れる子ですね。下がんない子、つぶれない子。「はい！すみません！」みたいな子は残ります。なんか言われた時に、ムスっとした顔するとか、喋れなくなってフロアで死んだような顔になっちゃう人はやっぱ消えます」

―ああ、イメージできます。

A「ウチからいなくなって、その後で活躍してたら僕の見る目がなかったんだなと思うんですが、そんな人は少ないので。僕は、ついてこれないならついてこなくていいという、いにしえの考え方なんです。でもISSEYは今っぽく優しい。それがあるから、まだ離職率が少ない気がします」