◼️じっくりとお客様と向き合う入念なカウンセリングが特徴
―お客様はどんな方がいらっしゃいますか?
水戸「20代前半から30代の後半の女性と、3.5割ぐらいは男性です」
―来店理由はどんなことがありますか?
水戸「超おしゃれを求めて来るというより、原宿で特別な時間を過ごしたい、という方が多いです。あと、パーソナルカラーを売りにしているので、それで来てくださるっていう方もいますし、ヘアドネーションのメニューを作ってやっているので、それで検索してくる方もいます」
―サロンの特徴には、カウンセリングの時間を大切にしているともあります。
水戸「うちはカウンセリングが一番の売りだと思っています」
―どういうことをしているんですか?
水戸「施術前のカウンセリングで、お客様にこういうヘアにしたいという理想があったとして、「なぜそうしたいのか」を深掘りしています」
―もう少し詳しくお願いします。
水戸「やりたい髪型がある場合、なぜやりたいのかが、その奥にあると思います。そして、そのもっとその深いところの心理に、悩みがあったり、言えないような理由があったりとか。口に出して言ってくれる悩みって、実はほんの一部だと思うんですね。その本当のところをできるだけ探るようにしています」
―それをスタイリスト全員ができるんですね?
水戸「そうです。アシスタントのうちから、カウンセリングをトレーニングする時間をけっこうとっています」
―例えばどういうことを?
水戸「最近やったのは、まずお客様のペルソナを決めるんです。ライフスタイル、家族構成、髪の長さとかも含めて好きなファッションの感じ、前髪の長さとか、眉毛の形とか、そういう像を全部決めた上で、その人が一番ピンとくるヘアスタイルをプレゼンする、みたいなトレーニングとか。あとは、私がスタイルを決めて実際にお客様みたいな感じで、私がなりたい髪型に1番近いのを探るとか」
―この写真みたいにしたいです、という人もいらっしゃいますよね?
水戸「ない人も多いです。「何が似合うのかわからない」と。その時に、そのお客様に何が刺さるのかみたいなことを会話の中で探り出す、すり合わせていくっていう作業をします。特に新規のお客様は、カウンセリングの時間はしっかり取ります。そこでまず関係を築く。技術は練習あるのみなんですが、カウンセリングは対話、コミュニケーションですから、しっかりレッスンします」
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