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【美容師と服vol.6/『Shirafu』と鬼澤駿天(boucle)さん】

Shirafu


◼️自分の感覚に抗わず長く着られるものをセレクト。「ボロ」に注目

―なるほど。コンセプトを言葉にするとどんな感じになります?
稲川「うーん、自分の感覚に抗わないようなバイイングをするのが基本なので……例えばジャンルとか年代とかにはこだわってなくて、ひとつ言えるのは、長く着れるようなものを置いていきたいみたいな感じです。今楽しければいいじゃなくて、ずっと着ていけるようなもの、付き合っていけるような洋服を着たいと思ってやっています」
―ラインナップの特徴は?
稲川「それもコンセプトと同じ答えになるんですが、派手なものとか、めっちゃ高いものとかみたいな飛び道具的なものじゃなくて、割と落ち着いてずっと着ていけるようなものをメインでおいている感じです」
―ダメージ系のラックがありますね。
稲川「僕は10年間ずっとこういうダメージ系が好きっていうのがあって。ボクがリメイクして売っています。お客さんは若い子も、30〜40代の方とかも買いにいらっしゃいますよ。女の子も買いに来るし。自分でも今でも着てるんですよ、こういうボロ系は」
―ボロ、ですか?
稲川「ダメージリメイクとかじゃなくて、一言で言いたくて。昔からボロっていうものが好きだったので。実際のヴィンテージとかの雰囲気はすごく魅力的だなと思うんですが、何十万とかしちゃうんで、そういうのを見てきたからこそ、そこを数万円ぐらいで買えるように、自分がレギュラーものでも提案できればなと思ってやっています」
―一見、ヴィンテージにさらに手を入れているのかと思いました。
稲川「いや違うんですよ。古くて90年代ぐらいです」
―えー、そう見えちゃうな。
稲川「そうなんです。そうやってヴィンテージっぽく見てもらえるのはかなり嬉しいですね。僕が今までヴィンテージを見てきて、それを再現したいなと思ってやっているので」

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