「快適×好印象なビジネスファッションの作り方」 PART1
今やビジネスシーンは、スーツを着なくても許容される時代。髪型もきっちり7:3などお堅いスタイルでなくても受け入れられている。とはいえビジネスシーンだからこそ外してはいけないポイントがある。服装が自由だからゆえに「どうしたらいいんだろう??」って頭を悩ませてしまう人もいるのでは? 今回はヘアとファッションのプロフェッショナルから、「ビジネスシーンでのヘア&ファッションの作り方」を実践を通して語ってもらった。
並木(以下N):原宿のヘアサロン・BRIDGEで店長をやっている並木一樹です。
山内(以下Y):nano・universeの山内です。もともとは店舗勤務で、1年前くらいから、現在のプレス職についています。店舗の時にはリアルなお客様、ビジネスシーンでのお客様の声を聞いていたので、そういう部分も生かしつつ、指針になれるようなお話ができればと思います。並木さんはお会いするのは初めてですが、もともと18歳くらいにBRIDGEに通わせていただいていました。Youtubeも見ています。
さて、今回の対談をつないだのはアリミノ メン。
ヘアケア、インナーケア、スタイリングとトータルで男の爽やかさをキープするために展開されるメンズコスメブランドだ。トータルにこだわるからこそ「ヘアとファッションの密接な関係」に着目。アリミノ メン開発協力に携わった原宿の人気ヘアサロン・BRIDGEと、nano・universeがコラボレートしてスタイルを創るという、意欲的な企画を実現した。
(アリミノ メン ヘアスタイリングアイテム。左から「ハード バーム」2500円、「フリーズキープ グリース」2000円、「ハード ミルク」2000円、「ハード スプレー」1800円、「フリーズキープ ジェル」1600円 ※全て税別)
本企画では、スタイリングアイテムのうち3アイテムをピックアップして、「ビジネスシーンにおけるヘア×ファッション」作りを実践した。
ARIMINO men×nano・universe
ヘアスタイル&ファッションのプロに聞く。
サイトはこちら→「快適×好印象なビジネスファッションの作り方」
見事に3人のヘア&ファッションを完成させたところで、対談スタート。とても参考になる、興味深いトークとなった。
―それぞれの現場に立ってみて、スーツを着なくてもいいビジネスマンが増えていることを実感することはありますか?
N:そうですね、社会人のお客様も多いんですが、今は以前みたいにジェルでかっちり7:3わけという人が減っているなとは思っています。逆に今回使うスタイリング剤のアリミノ メンでセットするような、キメすぎない抜けがあるスタイルにする人が多いですね。カジュアルとビジネスの差が近くなっているというか。
Y:服の面から言うと、以前は肩パットがしっかり入っていたりするようなジャケットだったりが人気だったんですが、最近ですと肩が凝らないような動きやすいスーツであったり、カジュアルセットアップが多くなってきています。
―そのリアルな現場を経験しているお二人ならではの基本的なヘア&ファッションへの考え方を聞きたいのですが。例えばお客さんに対してとか、意識していることはありますか?
N:もちろんです。髪型とファッションはリンクさせて、ヘアスタイルを提案することが多いです。
Y:髪型の印象によって、ファッションはちょっとカジュアルめにしたほうがいいかなとか、もう少しカッチリしたものをおすすめしたほうがいいかなとニュアンスが変わってくると思うので、非常に大事なことだと思います。
―お客さんのどこに注目していますか?
N:僕は全身ですね。トータルで普段どうしているかを読み取って、カウンセリングでも入念に聞くようにしています。普段スーツなのか、着ないのかとか、オンオフどっちをベースに強くしたいかとか。スーツスタイルが多かったら前髪を上げることができるような2WAYのスタイルを提案するとか、その人がどうしたいかはかなり聞きます。
―ではビジネスシーンのヘア&ファッションのまとめかたってどういう方向だと思いますか? 好印象とかおしゃれ感などありますが。
Y:清潔感という部分が一番大事かなと思います。例えばインナーを変えたりするだけでぱっと印象が変わったりするんですが、こうしてスーツの着方が変わってきている中で、絶対に外してはいけないポイントがあります。それが清潔感ではないかなと思います。
N:髪もそうですね。ビジネスシーンでは清潔感がないと、第一印象とかでいい仕事につながっていかないと思うので、そこは大事ですね。
― どこまで崩していいかなというのはありますか?
Y:そこは難しいところで。いろんなお客様がいらっしゃるんですが、そのお客様によってボーダーラインが違うので、そこに関してはしっかりヒアリングをするようにしていました。そのお客様の周囲の服装の感じであるとか、入社何年目とか立場も考えたりとか。
N:ヘアも近いものがありますね。1年目の方だったらパーマとかの提案はまだ様子をみますという方も多いので、その人が2〜3年目になったらパーマで動かすようなスタイルにしてみようなど、新しい提案をしたりしますね。
―実際にはビジネスマンはどんなオーダーをされることが多いですか?
N:今だとカジュアルなスタイルと仕事、2WAYで作れるようなスタイルですね。オフの時は前髪をおろして、オンの時はあげてパート分けしたり。サイドパートにしやすいスタイルにしてくれというオーダーが多いですね。カラーする方は少ないですが、パーマをかけたりいろいろしている方は多いです。カジュアルとビジネスの境界線が薄れているというのは実感するところですね。
―ファッションで言うとオンオフ両方使えるような……。
Y:そうですね。並木さんもおっしゃっていましたが、ジャケットを着るにしても普段使いも仕事使いもできるようにだったりとか、服に対しての多様性を求める方が増えていると思います。例えばジャケットだとインナーにパーカーを着たりしてカジュアルダウンしてみたりとか。逆にシャツにしてドレスアップしたりとかは多いコーディネートです。
−男性の社会人を接客していて、印象的なことってありました?
Y:新卒1年目の方も多くいらっしゃるんですが、その時はまったくわからないという状態からスーツをご購入していただくというプロセスや配慮はとても大切だったので、その点が印象的ですね。
−それから磨かれていくのが分かります?
Y:そうですね。前回はシンプルなネクタイだったのをもう少しおしゃれにしたいという要望が来たり、夜もちょっと遊びにいけるようにしたいとか、仕事終わりも考えるようになったり。
−並木さんはいかがですか?
N:それこそ学生の頃はファッションに興味なかった方が、使えるお金も増えてきて髪とともに服もおしゃれになっていくという様子は面白いものがあります。
―ではショップに立っているときにご自分のファッションはどういう意識でした?
Y:売り場によりますし、ファッションもそうですが、所作も大事だったりします。服についてはその人に合っているかどうかが重要ですね。
−え? 合う合わないのポイントってなんですか?
Y:サイズ感であったり……そう、スーツでは一番はサイズ感だと思います。丈のバランスも、着こなしによってシャツならこれくらい、Tシャツならこれくらいってあったりするので。
N:へえ、今のスーツの話、知らなかったですね。
―そんなヘア&ファッションに対するご自分の考え方がベースにあって、今回のヘア&ファッションのコラボレート企画はどう思いました?
N:普段は自分でスーツなど、ビジネスシーンで着ることがないので、逆にすごく面白そうだなと思いました。
Y:ヘアとファッションって切り離せないものになっていて、弊社の方でもスーツスタイルとして提案する一環のものとしてヘアは必要なものになると思っていたので、楽しみな企画だと思いました。
−今回のコーデはどういうアプローチで組んだのでしょうか?
Y:サイズ感はもちろんですが、その方の気にしている部分を解消できるようなコーデを心がけました。
―例えば?
Y:ちょっと大人っぽくなりたいとか、今までの自分のスタイルを持たせつつ年齢が上がってきたので年齢にふさわしいしっかりした印象にしたいとか、出張が多いので動きやすさや機能性を持たせたいとか。そこに対して生地であったり、色合わせであったりとかで解消できるポイントを作りました。
―ヘアスタイルについては、今回はアリミノ メンを使用してスタイリングしました。
N:そうです。自分で関わらせていただいたアイテムもあるんですが、今回使ったシリーズは普段のサロンワークでも使っています。すごく今の時代に合っている使いやすいスタイリング剤ですね。
―もう少し具体的にお願いします。
N:昔はワックスとグリースをまぜて使ったりとか、ジェルにちょっとグリースを混ぜたりしてましたが、それがちょうどアリミノ メンがそんな感じなんですよ。今のトレンドにあった質感を簡単に作れるスタイリング剤です。
<PART2へ続く>
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