• HOME
  • News / Column
  • 【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/MINX

【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/MINX

■MINXとはどんなサロンですか?

―ミンクスが長い間トップサロンでありつづける理由はどんなことでしょうか?
土屋「創業者で会長の高橋が『お客様の文化になる』といい続けてきました。スタートは下北沢だったので、エリアの特徴からストリートテイストのデザインが多く、個性的なスタイルに人気が集中していました。それから96年に青山店ができて、フェミニンなテイストにシフトしようという決断がありました。当時、これからは団塊ジュニアの世代がメインの顧客になるという予見があったためです。これはあくまで一例ですが、そういった歴史からも、顧客重視で舵取りをしていた高橋の、時代を読む目が優れていたのではないかと思います」
―『文化になる』とは、具体的にどういうことでしょうか?
土屋「一言で言うと『なくてはならない存在』です。お客様が「ここの美容室がなくなったら困る」と言われる美容室であり、「あなたがいなくなったら私の髪はどうすればいいんですか」と困られる美容師、つまり、お客さまにとってなくてはならない存在です。
 そもそも文化とは人類が進化していく過程で得た、他の動物が持ち得なかったものです。「人間が人間らしく、日々を美しく健やかに生活するために、なくてはならないものが文化」という認識でとらえるとわかりやすいと思います。ですから、『お客様にとって必要不可欠な存在、お客様が日々を美しく健やかに過ごすのになくてはならない美容室、美容師になりましょう』というのがミンクスの企業理念です。
 ミンクスという美容室がなぜ存在していて、そこで働く美容師がどういった想いで働いているのかという一番芯の部分が、『お客様の文化になる』ということです」

―その企業理念をふまえて、サロンの特徴をおしえてください。
土屋「ミンクスは、お客様に対して技術を提供するスタッフこそ商品であるという考えで成り立っています。例えば初期の下北沢店は監獄をテーマにした内装でした。青山店は、それぞれコンセプトを変えた3フロアで構成された、リュクスなアパートメント空間。銀座店は、NYの五番街のカフェから着想を得たアーバンコンフォートな空間です。そこで働くスタッフたちが、どういった環境であれば一番生き生きと働けるかを考えた上で、立地やカルチャーに合わせたコンセプトを決めていました。つまり働くスタッフが主役ということです」

 

■ミンクスの時代を読む力って?

―今は時代を読みとっていくのはどうしているんですか?
土屋「今は社長の岡村が方向決めをしています」
―どういう方法で決められているのでしょうか?
土屋「時代を感じ取ることだと思います。岡村はコンテストの審査員もやっていますし、現時点で美容師さんたちがどういったことに取り組んでいるのか、何を感じているのかを吸い上げるのが得意だと思います。プラス、サロンの現場に立っているので実際にお客様が求めているものも肌で感じています。いわば「作品」と「商品」のバランスをうまくとっているのだと思います」
―スタッフの方からは? 「こういうのやりたい!」などの声は上がるんですか?
土屋「もちろん、それは任せています」。
―任せるというのは?
土屋「例えば公的な撮影会で行うものについては、ミンクスとしてのブランディングもあるので、ある程度の方向づけをしますが、それ以外の自分の作品や社内のフォトコンテスト、カットコンテストに関しては特に規定はなく、自分が作りたいものを作ることを後押ししています。
  特徴的な事例としては、今年2月のフォトコンテストではMINX ginzaの1年めのアシスタントが準優勝しました。我々取締役が審査をするんですが「それってミンクスっぽくないよね」など口出しをすることはありません。あくまで個人的なマインドですが、僕はミンクスっぽくなかったスタイルほど高評価する傾向があるんですよ。会社説明会でも他のスタッフから発言がありましたが、今までミンクスになかったものを持ち込むことの方がいいなあと思うんです。このことが任せるということのひとつの表れではないかなと思います」

左から担当/川上春香さん(MINXginzaトップデザイナー)、花岡瑠斗さん(MINX shibuya smart salon店長)<「2023CHOKiCHOKi×ベルエポック美容専門学校」コラボブック、「CHOKiCHOKi2023Winter」より>

 

>>>■「人を育てるサロン」を掲げる教育システムとは?

>>>■外で勉強したり、他のサロンの技術を学ぶこともある

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。