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SHACHU MORIYOSHI&Mnami PART2「SHACHU躍進の秘密と、SHACHUが求める人」

み:Manamiさんからは、二人の関係はどう見えていました?

モ:ざっくりいったら、みやちさんがお父さん、MORIYOSHIさんはお兄さんみたいな感じです。二人の調和が取れているので、バランスよく。二人とも違ったものがあるから。似ているようで違う。相性いいけど、別物。それもみていて楽しいんです。お互いから勉強する部分もありましたし。お手本になっていました。

み:きついな、辞めたいなって思ったことありますか?

マ:一回もないですね。できなくて自分に腹が立って悔しいということはありましたが。楽しかったですし。怒られましたけど、怒られてよかったと思います。何もできなかったので。言われて気づくことが多いから。今となっては感謝でしかありません。

み:Manamiさんが入ってからお店はどんどん成長するじゃないですか? 客観的にみて、その要因はなんだと思います?

マ:雰囲気がすごくいいです。アットホームというか。技術はもちろんあるんですが、お客様をもてなすことに対しての向上心が高いんです。みやちさんが怒ってピリッとしても、MORIYOSHIさんがそれをカバーして空気を変えてくれたりして。お客さんも後で笑ってくれたり。

モ:「なんか目が赤くない?」「泣いてない泣いてない、花粉花粉」みたいにやり取りがあったり(笑)

マ:お客様にも、思いやりがあるお店だなってすごく思っています。「楽しかった」って言って帰るお客様が多いんですよ、「めっちゃ楽しかった」って。それは絶対忘れたくないなって思っています。自分がデビューしてからもそれだけは変えたくない、また会いにきたいと思えるような美容師になりたいと思いますし。そのお手本がここにあるって感じです。

み:SHACHUスタイリスト第1号ですね?

マ:そうですね。

み:何年目でした?

マ:入って2年半くらいですね。

み:ところで、お店ができてからどんな道のりでした?

モ:みなさんから急成長って言われますけど、意外と一つ一つを着実にこなしてはいるんですよ。階段は飛ばしてはない。地に足をつけてやっているという感覚はあります。お店を出すときにも、お客さんがいっぱいで入れないとか、デビューしたスタイリストがお客さんが取れないから次を出して、とか。手堅いです。僕らのためというより、アシスタントの子たちのためにお店を出して。「入ったら辞めて欲しくない」というのがあるんです。ずーっと一緒にやっていきたい。特にみやちは、初めて一人目が辞めた時なんて、泣いてましたから。

み:えー!

マ:めっちゃ落ち込んでました。

モ:みんなの前で。入って3か月くらいのスタッフだったんですけど。それでも。辞める人に向けて手紙を書いていました。熱いです。

み:Manamiさんの目からはどんな道のりでした? 

マ:そうですね、勢いあるってすごい言われますが。でもちゃんとやってきているのをずっと見ているから、本当に着実だと思います。休みの日に、こんな撮影しようかと全員で集まって、勉強して。みんな営業終わった後にも、お互いにウイッグをカラーして、「この配合どう思う?」とか学びあったりしたりとか。毎日のように、やることをやっていたんです。やらなかったときはなかったくらい。その積み重ねだと思います。

み:今のみやちさんとMORIYOSHIさんは方向とか、思想とかは合ってるんですか?

モ:方向は、大きいところでは合ってます。意外と技術面とかは分かれています。みやちはデビューは早い方がいい、得意分野が作れるようにという考え方ですが、僕は早いに越したことはないけど、美容師としての最低限は習得してからという考え方だったり。みやちはデビューしてから、練習して追いつくようにすればいいという。

み:大きいところというのは?

モ:みやちは一番になりたいというのがあって、そこに関してはぼくも頑張ろうということは一致しています。言わないけど、一番になりたいというのはあるはずなので。僕はそれに添いながら、喜んでくれることが一番かなって思っていたり。そういうキャラクターの面で違いがありますが、根本的には二人とも楽しくやりたいと思っているので、みんな仲良く、スタッフを大事にしたいことは同じです。さっき話したデビューの考え方も、スタッフを大事にしたいから、どういう形でデビューするのがいいのかということをお互いに真剣に考えてのことですし。過程が違うということです。そもそも真逆なので。みやちは陽で、ぼくは陰だと思うんです。性格ということではなくて、作品とかテイストとか。僕はアンダーグラウンドなものが好きで、みやちはポップなものを好んだり。

み:ひょっとしたら、すぐにManamiさんが入ったのは良かったのかもしれないですね。3人になって。

モ:みやちがやりやすいようにしてくれたのは、すごい助かりました。みやちって、人間性がいいんだろうと思うんです。人をすごい信じるんですよ。普通のオーナーの人って嫌われることが多いと思うんですが、ないんですよね。怒ったりもするんですけど、自分が間違ったことで怒ったことに気がつくと、相手が1年目であろうがすぐ謝るし。本気で。

み:へー。

モ:僕は人事担当もやっていますから、よく「SHACHUはどんな人が欲しいんですか?」って聞かれるんですが、あんまりなくて、正直。「SHACHUっぽい感じにして面接に行ったほうがいいんですか?」とか。こっちが「SHACHUっぽいって何?」みたいな。SHACHUっていろんな強い人がいて、それが合わさっていくイメージがいいなと思っているので。

み:Manamiさんは今のMORIYOSHIさんの話どうですか?

マ:その通りだと思います。私もよく聞かれるんですけど、「SHACHUっぽいってどんなのですか?」とか。どういう人? って、こっちが思ったり(笑)。スタッフが明るく、元気というのは共通でありますが、お店に入るとそうなっていくので、それが決まりってわけでもないですし。周りに影響されて、みんないつもニコニコしていくようになりますし。

モ:それが大事ですね。元気で明るくて、美容が大好きで。で、SHACHUが好きで。

み:それはみやちさんもおっしゃっていましたね。

モ:「SHACHUが好き」で入ってくると大変です、多分。基本的に美容が好きじゃないと。美容の中にSHACHUがあるので。

み:すごい応募があるみたいですね。

モ:楽しそうっていうのもあるんでしょうね。上と下の距離感が、すごく近いので。

み:(笑)。そんな若いスタッフたちに思うことはあります?

モ:やりたいって言わせたほうが勝ちっていうか。やらせる、やれって言われてやるのは、僕も抵抗ありましたし、「やりたい」だと伸びるんですよね。やりたいっていう環境を作るのが大事だなと思います。やりたいことをやらせてくれる、長所を伸ばしていく。それぞれが武器を作って欲しいと思っていて、それは宮地も僕も間違いないと思っています。

み:SHACHUはこれからどうなっていくといいなと考えます?

モ:同じことをやっていると飽きられちゃうので、新しいことをどんどんやってきたいというのはあります。自分の立ち位置も変わってきていますし、外部の仕事も増えてきます。ちなみに18年は芸能人を呼びたいって目標があって、けっこう来ていただけたんですが、また19年はそれを継続しつつ、撮影に力を入れたいなと思っています。例えばファッション誌の、美容ではなく、ファッションページにいきたいなとか考えたり。あと、お店は今まではカラーが特徴的だと捉えられていましたが、それだとマネもされるので、そうじゃない強みを持っていかないと。

み:Manamiさんはどうですか?

マ:私は、自分自身は、もうちょっとクリエイティブを上げていきたい、私らしいものを作りたいのと、苦手なことはなくしていきたいです。あとは今までは言われたことをやるというようなついていく側だったんですが、お店全体の底上げもしていきたいと考えるようになったので、下の子たちのレベルをもっと上げたいです。そういうのもちゃんと見ていきたいです。人数が増えたから薄くなっちゃうのは嫌なので、もっと良くなっていきたいです。自分のことだけに追われるのは……。

モ:そこは大事ですね。人が増えていくと見えないところも出てくるので。お客さんからしたら関係ないじゃないですか、SHACHUとしてのレベルを上げないと。僕らが今までやってきたことを、Manamiがやってくれるようになるとか、組織作りですね。そうすると僕らも上を目指せるので。

マ:今まで私ができないことをMORIYOSHIさんやみやちさんにやってもらっていた部分があるので、そこを安心して任せてもらえるように、サポートできたらいいなとは思います。

み:最後に個人の美容師感を聞かせてもらえますか? 美容師ってどんな仕事だと思いますか?

モ:一般的には誰かをかわいくとか綺麗にするとかですけど……それでいうなら、美容師は人の外見だけじゃなく心も綺麗にする仕事だとは思っています。接客も大事、やっぱり楽しいほうが綺麗になると思います。笑顔がいいとは心がけています。それと自分にとって美容は、大きくいうと、居場所ですかね。これしかできないし。自分にとっての居場所が、みんなにとっての居場所になってくれたらいいなというのもあります。美容師って辞めちゃう人多いんで。
僕がいうのもアレですが、でも逆に僕はいろんなことに手を出したので、美容いいよって言える面もあるんですよ。遠回りだったけど、結局良かったというのはあります。

み:個人としてこうなりたいというのはありますか?

モ:そもそもは、売れるためには、カッコいいとかおしゃれな美容師さんてけっこういますけど、面白いっていのはいなくないですか? お笑い芸人のような、「そこだ!」って思ってて(笑)。今は、撮影とかクリエイティブとか、学生の頃から好きだったので、そこを強くしたいです。みやちは本人がタレント性もあるし、メディアに出てトップにいくんだったら、僕はクリエイティブ、創る方でいきたいなと思います。さっき言った雑誌のファッションページもそうですが、サロンワークと二足のわらじは難しいかもしれませんが、クソみたいに働いたらできるかもしれないんで。

み:Manamiさんはどうですか?

マ:ずーっと思っていたのは、髪の毛を切ったり変えたりした後は気分が変わるじゃないですか? 誰かに会いに行こうかなとか、今日はいつもしないことをしてみようかなとか。美容師って、自分がその人の生活の一部になれるじゃないですか。誰かの人生をちょっと変えられる仕事、長い間寄り添える仕事だと思っていて、そこが自分にとって魅力ある仕事だと思っています。もともと人が好きなので。「Manamiさんにやってもらってからこんなことがあったんですよ」とか言われると、変えられたんだなって思いますし。そのためには技術がないダメですが、技術だけでもダメだし。そこに人間性とかが大事なので。

み:個人として将来こうなりたいはありますか?

マ:正直、美容師として有名になりたいと思ったことはなかったんですよ。でも最近はお店が大きくなって注目されることも多くなって、セミナーとかにも行かせてもらうようになって、やっぱり少し憧れられるような人になれたらと思うようになりましたね。美容師の目線でいうと自分のレベルアップをしたいです。人間的にも、技術的にも。すごいですよねって言われるようになりたいです。

みなさん、どうでしょうか??? SHACHUが人気の秘密が、少しわかってきませんか? 明るく、笑顔で、楽しくというのはSHACHUの大きな魅力ですが、大前提にあるのは「美容が好きなこと」。美容が好きで夢中です。組織としてもますますビルドアップして充実していく予感がします。この二人がこんなキャラなら、また新しいキャラも生まれそうな予感もします(笑)。

 

 

 

 

 

 

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