【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド／MINX
■採用試験の近況
MINX aoyama（1996.12〜）
―今年度の採用人数は何人でしたか？
土屋「2023年度は41名でした。採用試験は春と秋にあり、応募数は合計で200名前後くらいです」
―二度ある意味は？
土屋「良い人材と出会う機会を増やすためです。その年の春に他の美容室に入ったけど合わなくて辞めちゃう人が秋ぐらいに出てくるんですよ。その人たちにミンクスのドアを開くためです。
それと、美容学校の1年生って美容学生というより、まだまだ高校生の延長という感覚だと思うんです。2年生になっていろんな経験をして、いよいよ美容室入社という流れになると思います。この2年生の時間が重要だと思いますが、実際はまだ方向性が定まっていない２年生になってすぐ面接が始まってしまうので、自分に合った美容室を探すのが難しいと思うんです。さらに、春にミンクスを受けたけど落ちてしまった方に対して、再チャレンジできる機会を用意しておくという目的もあります」
MINX Harajuku（2000.7〜）
―もう一回受けてもいいということですか？
土屋「そうです。二回めで受かった人も、何人もいますよ。春に落ちても、そこから半年間頑張って磨かれているんですよ。他にも、春に第一志望の美容室を落ちたけど、秋にミンクスにトライしてくれる人もいます」
―面接に進めるのは何名くらいですか？
土屋「書類選考はないです。エントリーされたら必ず全員に会います。面接は会社の将来を決めることですので、高橋会長から取締役、店舗の代表、店長まで、みる側は15人くらいが参加します。ずらっと並ぶことになります。お一人ずつ来ていただいてお話しします」
―なかなか緊張しますね（笑）
土屋「圧迫面接じゃないですよ、にこやかです（笑）。一次面接では、その方がどういった思いでミンクスを受験しに来ていただけたのかを、数分でアピールしてもらうくらいの感じです。それとエントリーシートの確認と、ほかにアピールするもの、例えば作品撮りなどがあればご持参いただきます」
MINX ginza（2013.10〜）
―二次面接は？
土屋「３、4人のグループ面接で、より具体的な想いを15〜20分程度で聞かせていただきます。その人自身がミンクスに入りたいという想いを聞かせていただきます。将来の美容師像だったり、自分がミンクスに入って成し遂げたいことだったりとか。この人がミンクスの発展のために必要なのかということを判断したいので。僕の場合は、ミンクスに今までいなかったような人だと面白いなと思っています」
―三次面接は？
土屋「サロンワーク実習です。ヘルプだったり、挨拶だったり、フロアに立っているその子がお客様からどう見えるのかをチェックしています。基本的に土日のどちらかと平日一日の二日間で。週末はサロンが忙しいので、その人のマックスがみられると思いますので」
MINX ginza2chome（2017.9〜）
■採用の基準はどんなことですか？
―土屋さんからみた今の学生の傾向はありますか？
土屋「あります。僕が入社した頃は、おまえなんかには負けないみたいな、必要以上に主張が強い人が多かった気がします。今は仲間と一緒にやるというマインドがある人が多い気がします。中には自分が自分が、という人もいると思うんですが、主張はしつつも、相手の意見を立てられる人が増えた気がします。おそらく美容業界以外でもそうなんじゃないでしょうか。
それと以前は将来独立したいという声が多かったのですが、最近は独立をイメージしている人が少なくなりましたね。ミンクスで海外で講習会がしたいですとか、母体であるミンクスを求めている人がいますね」
―誰かに憧れて志望する、などはあるんですか？
土屋「特定の美容師さん自体というより、ヘアスタイルを綺麗にして喜んでもらうということに価値を感じている人が多い気がします。具体的な目標があって入っているわけではなくて、自分ができないことをできるようになりたいというか。だから幅広い子たちを受け入れられる美容室にならなければいけないと思いますね。「今までのミンクスらしくないよね」と切ってしまうのは、ちょっと違うんじゃないかなと」
MINX ginza central（2019.8〜）
―それはみなさん共通の見解なんですか？
土屋「それぞれだとは思いますが、例えば三次面接が終わった後に、経営メンバーの会議でどの人を採用しようかという話をします。そのときに、この人がいいよねという意見は集中することが多いです。判断基準はそれぞれ違ったとしても、みているところは同じなのかなと。やはり根底にあるのは、ミンクスの企業理念なんですよ。我々の軸がぶれていないので、みんな同じ地平に立って評価している気がします」
―なるほど。
土屋「だから個性的な子でも全然いいんですが、ただ個性的なだけで場を乱すようだとどうなんだろうという評価になります。ミンクスの中で枠があって、その枠から大きく外れない子をたくさん入れたいというイメージです」
MINX shibuya smart salon（2023.1〜）
この記事へのコメントはありません。