【美容師と服vol.21/迫田徹さん(CALM)と渋谷の『TUNAGI JAPAN』】
TUNAGI JAPAN
ブランド/セレクトショップや古着屋が集まるファッションエリア・渋谷区神南。渋谷駅側からアプローチすると、神南エリアへ向かう坂を急な登って、最初の通りを右へ入るとすぐ。1FにHAREがあるビルの2F、見上げると提灯が目に入る。階段を上がって入り口の暖簾をくぐると、洗練された空間がひらけた!

◼️好きな人たちが集まる場所で、好きな人たちがつながって笑顔になる空間
―オープンはいつですか?
井澤「今から12年前です。渋谷で2回引っ越しをして、今の場所にきました」
―TUNAGI JAPANという店名の由来は?
井澤「もともと服を売ることが生きがいだと思っていたんですが、その上で自分にしかできないことはなんだろうと思ったとき「好きな人たちが集まる場所があって、そこで好きな人たちがつながって笑顔になるという空間を作る」という想いにいきつきました。笑顔が日本中につながったら僕もすごいハッピーだし、日本ももっと良くなるかなみたいな意味合いで、TUNAGI JAPANとつけました」
―お店のコンセプトをおしえていただけますか。
井澤「『人と人。人と服。過去と現在。国や歴史、文化。様々な出会いを繋ぐ場所。』としています」
―ラインナップの特徴は?
井澤「最初はイギリスやフランスで買い付けしていて、ほとんどユーロヴィンテージでした。美容師の友達が多かったので、彼らをメインに考えてたんです。でもユーロ系は値段が高くて。美容師さんって毎日違う服を着るから、もっと手に取りやすい方がいいなと思って、3年目くらいからアメリカものに切り替えました」
―当時から美容師さんも多かったんですか?
井澤「CHOKiCHOKiさんでも、当時おしゃれキングだった宇梶くん(現◆at’LAV◆by Belle)が紹介してくれましたよ。ファションショーでも着てくれたりしました」
―あー! 懐かしい!!
井澤「今はクラシックなフォーマルなアイテムに、様々な国、年代、カルチャーのあるアイテムで着崩すスタイルを提案しています。さらに新品で、オリジナルブランドの『GEN IZAWA』のアイテムもそろえています」
―フォーマルなアイテムというと。
井澤「僕がテーラードジャケットが好きなので、テーラードジャケット、スラックス、ドレスシャツみたいなフォーマルなアイテムは常にあります。それ以外は、その時の僕の気分で国や年代、カルチャーのあるものを選りすぐって集めている感じですね。例えば今年がスポーツ気分ならスポーツ。その中でも、自分の好きなアディダスの80年代とかにしぼったりとか」
―ふむふむ。
井澤「いろんなものを混ぜていくみたいな感じで。基本的にテーラードとかに合わせて外せるようなアイテムをラインナップすることが多かったです。コンディションの良さにこだわって、長く着て頂けるアイテムを揃えています」
―買い付けにはなにかご自身の基準はありますか?
井澤「僕は狭く深くより、広く浅いタイプなんです。好きなジャンルもだし、今の気分を反映させたりもするし」

―そこにはトレンド性は意識されます?
井澤「基本的に買い付けアイテムはコレクションベースで見ることが多いので、パリやミラノを見て、今季の気分が決まって。それで、その元ネタだったり、それに近しいデザインを探し始めます。そういう意味ではトレンドっぽいアイテムもたくさんありますが、逆にトレンドにならない要素であっても気になる要素はどんどん入れていく感覚ですね」
―アーカイブも扱っていると聞きました。





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