酒井元樹さん(iLe.)と『彼岸』・後編
◼️ファッションの感度もスタッフの人間性も、絶対に他は真似できない
―今、龍之介さんの将来像を聞かせていただきましたが、理一さんの将来像はありますか?
理一「そうですね。一番はやっぱりファッション業界に名を残すっていうところですね」

龍之介「もう名前は絶対残るような店ではあると思います。でもさらに確実に、もっとガッツリ。彼岸のことって、名前だけ知っている人がすごく多いんですよ。でも実際彼岸って、中に入らないとわからないです。人間に触れないと。体験しないと。彼岸は、結構人間性でやっている部分があるから。スタッフも自分なりにファッションの楽しむ気持ちがあって、みんな心が綺麗です。彼岸に常連のお客さんが多いのも、やはりお店の人間の温かさみたいなのは絶対あると思っています。ファッション以外のことも話して、人間としてもっと隣り合わせでいられるような」

―人間性が大事なんですね。
龍之介「うちのスタッフは一人一人最強にしたいなと思っているので。彼岸の真似できない点って、そもそもスタッフ一人一人のレベルが高いことがあるんです。それぞれの子が一人ショップにいるかどうかぐらいのレベルの子たちが揃っているみたいな」

―前回の取材でお話しを聞いてて、彼岸は一つのファッションカテゴリーだなと思ってたんですよ。
龍之介「彼岸っていうファッションって、結構言われています。TikTokでも出回っていて。うちのお客さんって結構わかるらしいんですよね。でもそれって、自分らしくファッションを楽しんでいる人がそう言われているってだけで、彼岸ってジャンルはないんです。確かに僕が買い付けをするので、僕の好きな感じにちょっと寄るんですが、でもいろんなファッション好きで、全ジャンル好きだし。だから彼岸の品揃えは、いろんなファッションができる服が置いてあるんです。うちでしか置いてない服とか、うちでしか買えない服もありますが、最初から彼岸のというカテゴリーではない。自分なりにファッション楽しんでいるぞって見えているのが、たまたま彼岸っていうだけだと思うんです」

―ふむふむ。
龍之介「昔はそういうお店はもっとあったんですけど、そういう店がなくなったゃり、マスに寄せちゃったりしてしまった。彼岸のこういう服って結構感度がないと推せないし、スタッフの良さも必要だし、値段も張るし、結構売りづらいんですよ。でも時代の流れが変わって、それこそ酒井さんのおっしゃる自由度じゃないですけど、服を選ぶ時の気持ちの自由だったり、服を着る感覚の自由度が上がってきたら、彼岸みたいなお店以外のお店も出てくると思います。真似できるかと言われたら、絶対真似できないとは思いますが」

―なるほど。
龍之介「うちのお客さんが、速攻でバチバチのファッションできるのって、僕たちスタッフがバチバチのファッションをして自信と自由な背中を見せているから、あ、これぐらいやっていいんだって思ってくれるからなんです。業界が変わるのって、スタッフが楽しむところかなと思います。それはお店のスタッフにも徹底してもらっています。まず背中を見せていくこと、スタッフが変わればお客さんも絶対変わるので。自分の世界は自分から変えないと変わらない」

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