京極琉の「今興味があること」と「未来」

――京極さんがいま興味のあることはなんですか?

京極「教育です。力を入れ始めたのは去年の後半からです。それまでは自分も職人として成長の過程だと思っていたし、その状態で人に教えることに時間を使うと、中途半端なものになっちゃいますから。ある程度の技術は教えられるけど、自分が納得するような最高のものを教えるというのは、まだその段階じゃなかったんです。教えるにしても新卒よりも中途のほうで、リアルな美容師にどう結果を出させるかを集中的に教えていました。やっぱり学生に教えるのとプロの人に教えるのは方法も内容も違うから、ちゃんと研究しなきゃいけない。優秀なスタイリストになれるような流れを作ることができたけど、新卒を教えるというところまでは準備できていなかったんですよ。

それが今は、きっちり整っています。京極アカデミーも立ち上げて、チャンスも振ってあげられるような仕組みも作りました。全国にうちの商品を使ってくれているサロンが100店舗以上あるので、新卒の人たちの希望があれば、そちらを優先的に紹介することができます。京極アカデミーは教育が高い水準で統一されているから、入店したらいきなりカラーなどの施術に入れる場合もあるんですよ。飛び級みたいにステップアップできるイメージです。未来のスターを育成するためにも、美容業界に恩返しするためにも力入れています」

――自社のスタッフに対してはどういう思いがありますか?

京極「中途入社の人に対しては、今までの環境を捨ててきているわけだから、今までよりも良かった、ついてきてよかったと思ってもらえるような環境作りを心がけています。高い給料を支払って、生活も豊かになるから余裕ができる。それをお客様も感じるから、いいお客様がつく。そんないい循環を作ってあげる。今までの人生よりもより良い人生を提供できるように」

――スタッフの方を「仲間」とおっしゃていますよね?

京極「みんな技術者なので立場は同じなんですよ。上下はない。このサロンに来ている人をカッコよくする、かわいくする。そこは社長でも店長でも立場は関係ない。職人として同じ。だからうちは階級もつけていません」

――京極さんの今の夢はなんですか?

京極「アジアから世界の美容を変えることです。世界制覇ですね、アジアから。今は、ビダルサスーンがハサミで美容の世界を変えたと広く言われていますが、京極はカラーのブラシで世界を変えてみせる。目安としては3年以内にオンリーワンなことのベースを日本で作って。4年目からロンドン。浸透させていくつもりでいます。

そして僕が描いているのは、美容師にスポットライトが当たり、美容師の価値が高くなること。CHOKiCHOKiさんがやっていることと一緒なんですよ。どうしても業界誌とかだと美容師が作るスタイルにフォーカスを当てているから、その美容師自身の価値が上がるのは難しい。そこはスタイルにも、人物にもバランスよくスポットを当てないと」

――まだ若いし、時間あるしね。

京極「いけますよ(笑)。そういえば漫画が完成したんですよ」

――漫画?

京極「自分のストーリー、自伝的な。ウチのチームに漫画かける美容師がいて、描いてもらっています。漫画からドラマ、それからドキュメンタリーの映画を作ろうと計画を組んでいて。いま1巻目が完成しました。150ページくらいの。どう発表してリリースしていくかは今考えていますが、もう美容業界誌が興味を示してくれています。美容師が主人公の漫画はないから、絶対いいと。ダイジェスト連載でフルバージョンを購入してもらうか。タイトルはもっとキャッチーな方がいいから考え直し中だけど。10巻まで描こうと計画しています。これです」

――拝見します……うおっ、クオリティ高い!

京極「自分が日本来る前の中国にいたころの話です。まだ12歳くらいのころ。アジアの美容師で京極琉という人は、世界一にもなったし、漫画もあるんだよっていうのは海外の人にとってもわかりやすいし、ブランディングにもなるし。誰もやっていないし。アジアの美容師ってすごいなという」

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