【美容師と服vol.23/杉本ケイタさん(salon Lyla)と原宿の『STRATO』】
STRATO
◼️洋服を売るのではなく、スタイルを売る
―自分たちの好きなものをやろうとすると、こだわりが強く見えて「ここは自分が行くとこじゃないな」みたいに思っちゃう人とかいたんじゃないですか?
中村「最初はそれで良かったです。好きな人だけ来てくれればいいっていうスタンスで、細いものとかばかり仕入れていたんですよ。でも年齢を重ねていくうちに、それはそれでダサいな、カッコ悪いなと思ってきて。2〜3年していい意味で変えていって、サイズレンジも広げていきました」
―そこで方向性を変えたりとか?
中村「そこはやっている人間が変わらないから、ブレてはないと思います。お店としては言葉にしてないですけど、僕自身のブレないところは『洋服を物で売るんじゃなくてスタイルとして売る』という考えでいます」
―どういうことですか?
中村「例えばハリントンジャケットだったら、これは定番の形で〜とかアイテムの解説をしながら、こういうのを着るんだったらああいうデニムとかを合わせてとか。ちょっとイギリスっぽいよねとか、スタイルとして着こなしを伝えたり。長く接客の仕事に関わっているので、そのあたりには自信あります」
―ラインナップの特徴っていうとなんですかね
中村「アウターです。ステンカラーコートやレザー。それとセットアップが強いです。この辺の古着屋さんってセットアップあまりないんですよ。古着だけでやっていると丈感とか丈詰めとかなかなか難しいものがあるんですが、僕はキャリア的にしっかりした販売経験があって、売る技術をもっているのでおまかせください」
―ヴィンテージは?
中村「ザ・ヴィンテージみたいなのは、うちはそこまで注力してないというか。どっちかというとレギュラーでカッコいいものや買いやすいものをラインナップしています。手に取りやすい7000〜8000円の価格帯で」








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