【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロン求人ガイド/pizzicato
■売上やお金メインではなく、美容師を楽しくやっていこう
―新卒は毎年いつから採用していますか?
渋井「まず4月に早期選考をやっています。ピチカートのことを知ってくれている人、好きな人に向けての募集です。インスタを見ている人だけに向けて、告知もあまりせずに、短い期間で募りました。DMでエントリーして、自己PR動画を送ってもらいます」
全店統括プロデューサー 渋井僚太さん
―なぜその時期に?
渋井「学生は4月に決まると安心できるし、国家試験に集中できるというメリットもありますから。去年から始めたんですが、感度が良い人たちが集まって、とてもよかったです」
―そこで何人内定したんですか?
渋井「今年は応募10名で、3人に内定を出しました」
―自己PR動画はなにを見るんですか?
渋井「内容は自由しました。フォーマットを決めずに、自分が喋るでもいいし、なんか作るでもいいし、本当に自由に作ってもらって。それに感性やセンスが見られますし、ビジュアルや好きなテイストなどが一瞬でわかるので。面白いね、違うねという判断もしやすいんです」
―今の募集はどんな状況ですか?
渋井「去年までは二次選考、三次選考だったんですが、今年から随時型に切り替えました」
pizzicato(2001年〜)
―いつ応募してもいいってことですか?
渋井「はい。インスタのD Mでエントリーしてもらいます。いつまでに締め切りですというよりは、自分のタイミングで受けられるんですよ。定員がいっぱいになり次第終了します」
―早期選考、随時選考のトータルで何人ぐらい採用予定ですか?
渋井「今年は10人ていど採用しようかなと思っています。店舗もゆっくりですが、展開していってるので」
pizzicato cita(2016年〜)
―採用基準はどういうポイントがありますか?
渋井「自分の趣味でもなんでもいいんですが、その人の個性や好きなものがはっきりしているといいです。好きなものはなんでもいいです。きっとなにかにつながるから」
―え? 例えば食べ物とかスイーツとかでも?
渋井「全然いいです。今は集客対象を選ばなきゃいけない時代です。やっぱりウチはそれぞれの個性が光る方がいいので、その子はこれ系で、この子はこれ系でとか、ちょっとだけ尖って欲しいんですよ」
pizzicato pact(2019年〜)
―その分野の……。
渋井「集客って、自分の得意なメンズスタイルやカラーなどの技術で集客するのか、自分が好きな分野で集客をするのか、そういう選択があるんですよ。例えば古着が好きで古着屋さんと仲が良いとしたら→古着屋さんに来るようなお客様を集客したい→じゃあ古着屋さんと友達になろう、というような展開を見いだしやすいんです。食べ物でもそういうコミュニティがあるんだったら、その繋がりを使ってもいいし、スイーツが大好きだったら、それをカラーにおきかえて提案してもいい。何も好きじゃない、何も興味を示さないというのが、こっちとしてはどうしてもプロデュースしにくいんです」
pizzicato patio(2017年〜)
―会社がプロデュースしていくんですか?
渋井「していきますね。面談などで聞いていきます。一番何をしたい、今までどう歩んできた、次はどういう人と繋がりたい? とか。そこからだんだん自分の中で好きなものが定まっていって、こういうテイストが好きだからこういうものを打ち出せば、こういうお客様が来てくれるかもしれないよねと導き出していく感じで」
―そういうサポートもするんですね。
渋井「美容師として売上とかお金メインとかじゃなくて、やはり美容師を楽しくやってほしいんですよ。楽しく自分が好きなものを共有できるお客様と、自分の好きな展開をしていってほしい。それが売り上げにつながって、どんどんシェアが上がるんだったら、その人の色を出した形でピチカートの新しいブランドを作って、支援するという流れだって考えられますし」
SCENE by pizzicato(2023年〜)
―渋井さんの立場で、こっちの方向がいいのにと思う場合はどうするんですか?
渋井「先日ありました。本人のやりたい方向と、僕が売れると確信していた方向が真逆だったケースが。本人とも話して、結局自分がやりたいんだったらやっていいよという結論にしたんです。そのかわり努力をしよう、このぐらいはやろうねと言って。そうしたら、それをやってくれたので、その子はハネました。だから止めなくてよかったなと思っています。プロデュースするといっても、考え方をなるべく柔軟にさせてあげるだけなんです」
pizzicato shinjuku(2023年〜)
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