【美容師を目指す人に】CHOKiCHOKiおしゃれサロンガイド/BLUE TOMATO
◼️『生涯顧客をつける』ため、いろんな場面に対応できる技術や視点を持ってもらうための教育
―それはスタッフにどうなってほしいから、という狙いはあるんですか?
MUDAI「いくつかあります。まず最初にカットをやらせるのは、スタイリストとしての立場で見る視点を早めに養うためです。結局スタイリストになるのが最初のゴールですから、スタイリストになってどういうスタイルを切るとか、このスタイルを切りたいと思ってサロンワークを見るのと、何も切ったことがないのに仕事を見るのでは違うと思います。まずは切ることを早めに体験させることが1つ」
―なるほど。
MUDAI「それとさっき言ったように、目の技術というか、見る力みたいなものを、視座をあげないと、到達点がすごく曖昧になるんです。技術とかを関係なくとりあえず形にすることをした上で、さらにこうするともっと良くなるよとか、それを講師が常に見せていければ、やっている子たちの視点はくっきりします。このスタイルは前から見た時にここが下がっているってことは前下がりなんだよねとか、見えない部分も教えれられる。生え癖もあったりするし、実践では形を立体的に作る上でそのシルエットが全部変わってきますしね」
―ふむふむ。
MUDAI「それが技術をベースにやると……例えばグラデーションボブの形はこれですという切り方を教えるじゃないですか? パネルを分けて、ここは何度でって。それってその形は作れるようになれるけど、人に合わせることができなくなる。教えたいのはプロセスではなく、メソッドとか、その考え方、方法論なんです」
―あー、なるほど、理解できます。
MUDAI「コンビニエンスなカットサロンみたいなところで働くのであれば、多分僕もレシピだけを教えると思います。でも、一生この技術で食べていくような、1人1人に合わせた仕事をしていくと考えると、メソッドをしっかり覚えなきゃいけない。自分の見る視点もあげなきゃいけないし、どうしたいからこの技術を使おうって発想にならなきゃいけない。だから、教育をする中で、このやり方が一番早いなと思ったんですよね。なんでも作れるようになるのが早いなと思ったんです」
―なんでも作れるようになってほしいっていうのはあるんですね。
MUDAI「それはあります。結局、今のマーケティングの1つのやり方として、特化型があると思いますが……一点に特化するのは全然いいと思いますが、それってある意味で会社都合だし、その子にとってもいいんでしょうけど、その後の責任もちゃんと見てあげたいなと思う部分があるんです」
担当/masakiさん(『CHOKiCHOKi WEB』より)
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