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【美容師と服vol.24/Fumiyaさん(OLTA)と世田谷の『yauran』】

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◼️みなさんが見過ごすような、生地がいいもの、デザインがいいものをピックする

―買い付けでピックするときはどんな基準でされていますか?
稲葉「まず僕はヴィンテージや古着は、やはり古い生地がすごく好きなので、生地がいいものというのは大前提です。そこからデザインがいいものとか。僕は古着の仕事も長いので、服を見たら年代とかも全部分かりますが、いいものってタグがなくても全然買います。むしろタグをなくしてほしいくらい。タグを見てこの年代だからこれを買うという買い方は、僕の好きな洋服の楽しみ方ではないんです」
―買い付けはどのくらいのペースで?
稲葉「年4回ほどアメリカに行って、日本国内の卸業者さんが買えないような洋服を買っています。アメリカに行かないと欲しいものがないので」
―ということはアメリカの中でも他の人があまり行かないようなところに行くんですか?
稲葉「全然そんなことないですよ。結構みんなが行くところも行きますし」
―その中でピックアップするときの目が他の人と違うっていうことですね。
稲葉「そうですね。もちろんみなさんとかぶる部分もありますが、多くのバイヤーさんが見たあとの残骸から買ったりとか(笑)、誰も買わないようなものを買ったりしていますね」
―徹底してますね。
稲葉「日本で、いわゆるアメリカンカジュアルと言われているのは、結局日本人がアメリカをイメージして編集して作ったものなんです。だから日本で流通しているアメリカンカジュアルと連想されるものは、基本的に買わないですね。軍パン、ミリタリーものとか、わかりやすい501とかは買わないですし。そこから外れたアメリカのものが好きです」
―お客さんの年齢層ってどのくらいですか。
稲葉「20代半ば〜40代にかけてって感じです」
―どんなお客さんが来ます?Fumiyaみたいなお客さんですか?
Fumiya「いい意味で、やっぱり洋服好きな人が多いですよね」
稲葉「それももちろん嬉しいし、僕は何も知らないお客様にもいっぱい来てほしいと思っています。お店の雰囲気とかを見てもらって、何も知らないけどカッコいいと思ってくれる洋服がやっぱり一番だと思います。それを説明するのが僕の仕事ですから。究極何も知らなくていいっていうところはありますね」
―これまでの話だと、ここにしかない服があるような話じゃないですか。値付けはどうなるんですか?
稲葉「僕が、この値段ならちょっと手を伸ばしてでも買いたいなという金額に設定しています。僕はすごく好きな先輩のお店あるんですが、その方が「お店に置いていてカッコいい値段、この服がかっこよく見える値段」と言っていて、究極だな、一番いいなと思っています」

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