【美容師と服vol.24／Fumiyaさん(OLTA)と世田谷の『yauran』】

◼️「みんなと一緒が嫌だっていうその発言がみんなと一緒なのよ！」（byサザエさん）

―熱量はわかったので（笑）、あらためてどんなお付き合いでしょうか？

稲葉「知り合ったのは10年以上前です。僕が働き始めた最初のお店に、当時高校生のFumiyaがよく来ていましたね」

Fumiya「原宿の『コネクター』というお店でした」

稲葉「僕はそこから池尻の『HAg-Le』（ハグレ）というお店に移ったんですが、そこにも来てくれて。実はウチの奥さんを紹介してくれたのがFumiyaだったりして、プライベートでもずっと仲良くしてる感じですね」

Fumiya「今住んでる家は、前は稲葉さんが住んでいたところです。プライベートでもお世話になりっぱなしです」

―高校生のFumiya少年が、そもそもお店に行きはじめたきっかけは？

Fumiya「大輔さんがコネクター時代にブログを書いてたんですよ。僕は高校生の時に、そういうショップの人が書くブログとかを見るのがすごい好きで。そのころ大輔さんが書いた『サザエさん』の記事があるんですが、それが結構刺さったんです」

―『サザエさん』？どういうことですか？

稲葉「そのころ僕は実家で『サザエさん』を見てて、カツオが「みんなと一緒なんて嫌なんだ、姉さん」みたいな駄々こねていたら、サザエさんに「みんなと一緒が嫌だっていうその発言がみんなと一緒なのよ！」って返されたシーンがあったんです」

―サザエさん、やりますね。

稲葉「僕は高校生当時よく原宿に行っていて、人と違うファッションをするのが楽しいと思ってたけど、そのサザエさんの言葉をめっちゃくらっちゃって。それからはベースとなるものがあったうえで、そこからちょっとはみ出たことをするぐらいのことがカッコいいんじゃないかと考え方が変わったんです。ちょっと粋な楽しみ方というか。それをブログに書いたんです。今の自分のお店のあり方ともつながっているんですが」

Fumiya「ブログに書いてあった『枠の中からはみ出さずにちょっと違うことをする』っていうのが、当時の僕にすごい刺さったんです」

―本題にいきますか（笑）Fumiyaさんにとってyauranはどんなお店ですか？

Fumiya「僕の中では例えばアメカジの中でも、ザ・アメカジというより、探してもないようなアメリカの古着とかをそろえてくださっているイメージです。僕はその視点にすごい価値があるというか、お金出しても買えないと思います。そこがすごい好きです」

―なるほど。

Fumiya「僕は大輔さん自身が、影響力があるファッションアイコンだと思っています。トップに大輔さんがいて、そこにたくさんの人が会いに来てるっていう、そういう存在であることに間違いない」

Fumiyaさん　@olta_fumiya
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